番外編 ゼロ魔の世界へ
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御札さん御札さん、うちが居るのは何処なんや?」
木乃香の御札が指したのは、異世界という答えだった。
「異世界や」
そう言って上を見た刹那が。
「月が2つ有ります」
「火星にも2つ有るんやけど」
木乃香も空を見ると、完全に火星の衛星と形の違う月が2個見えた。
「ありゃ、ほんまに異世界や、あれは異世界の転移門やったんや」
「このちゃん、帰れるのかな」
「わからへん、その辺を聞かにゃあかん」
2人の会話に忘れ去れれていた、コルベール達に木乃香が質問を更にする。
「えろうすみまへんが、うちらを返してもらえへんか?」
木乃香の質問にコルベールがすまなそうに答える。
「申し訳ないが、送還の呪文と言う物はないのですよ」
「なら、なしてうちらが呼ばれたんや?」
「其方にいるミス・ヴァリエールの使い魔として召還されたのです」
「なに、お嬢様を使い魔にだと!」
刹那が怒りを露わに神刀天之叢雲を構える。
「せっちゃん、落ち着いて話を聞かにゃあかんで」
「しかし、使い魔などと」
「しかし、呼び出された以上、ミス・ヴァリエールの使い魔をして頂けないでしょうか、彼女の進級にも係わってきますので」
そう言っている間にルイズが騒ぎ出した。
「何よ、平民の分際で、貴族に楯突っていうの!!」
「平民、貴族?」
「そうよ、聞きなさい平民、私はトリステイン王国ヴァリエール公爵家のルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールよ、大人しく私の使い魔になりなさい!」
その言葉に、木乃香が気が付いた。ありゃ、此はよく見たらゼロの使い魔の世界やないか、せっちゃんに念話で話てなんとかせえへんと。
『せっちゃん、この世界はどうやら貴族絶対主義みたいや』
『そうですね、どうやら、あの少年が本来召還されるはずだったのでは?』
『そやな、恐らくそうや、家柄自慢するなうちにも考えが有るで、せっちゃん、うちの話に合わせてな』
『はい』
「うちが平民やと、チャンチャラ可笑しいわ、うちは東方(ロバ・アル・カリイエ)の公爵令嬢藤原朝臣近衛木乃香や」
ロバ・アル・カリイエの公爵令嬢と言う木乃香の言葉にコルベールが驚く、とんでも無い人物を連れて来てしまったと。
「なによ、マントも付けてない癖に公爵だなんて、嘘いいなさい!」
「なんや、郷に入っては郷に従えっていう事も有るやろ、うちの方では、この姿は外出着や、それに貴族もマントはせいへんで」
「なによー!」
「ミス・ヴァリエール、その地域ごとの風俗という物も有りますので、一概に嘘とは言えないのですよ」
「其処の先生は話がわかるようでんな」
「貴族って言うなら魔法を見せてみなさいよ!」
「いいで、光よ点れ」
その
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