番外編 ゼロ魔の世界へ
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、今回これぐらいにしなさい時間が時間です」
頭頂部の寂しい男性がそう話しかけている。
「コルベール先生、もう一度もう一度お願いします」
コルベール先生と呼ばれた人物が、ピンクブロンドの小柄な生徒に頼まれて最後の一回と念を押し許可する。
「判りました。もう一度だけです。それで無理ならば、今日の所は終わりにします」
「はい」
ゼロのルイズと呼ばれた少女が全精神を懸けるが如く呪文を唱えはじめる。
「宇宙の果ての何処かにいる私の僕よ、神聖で美しく!そして、強力な使い魔よ!私は心より求め訴えるわ、 我が導きに答えなさい!!」
次の瞬間今までと比べものにならない程の爆発が起こり爆煙と土埃で辺り一面が見えなくなる。
「またかよ」
「流石ゼロのルイズだぜ」
又失敗したと考えたクラスメイト達が口々に嘲る中、ルイズも意気消沈していたのであるが、その煙の中に蠢く影を発見したコルベール先生が警戒はじめた。長年の軍人としての感が危険な気配を感じたからである。また青髪の小柄な少女も素早く杖を持ち警戒している。
「なんや、ここはどこなんや?」
「このちゃん、御無事でしたか」
「せっちゃん、ぶじでなによりや」
土煙のかなから、聞き慣れない言葉で喋る影が2人現れた。
それは、長い黒髪の少女と、その少女を守るように目を光らす珍しい意匠の剣を持つ少女であった。
「見ろよ、ゼロのルイズが平民を召還したぜ」
「ルイズ、幾ら召還が出来ないからって使用人を連れてくるなよ」
嘲りやからかわれる中、ルイズはコルベールにとって掛かる。
「コルベール先生、召還のやり直しをお願いします」
「ミス・ヴァリエール、召還は神聖な物です。やり直しはできません」
「そんな」
「彼女たちを、貴方が呼んだ以上は貴方の使い魔とするしかないのですよ」
コルベールに言われて、仕方なしに2人を使い魔にしようと近づくルイズだが、剣を持った少女が前に出てきて牽制する。
その牽制にコルベールが杖を握り攻撃しようとするが、この場にいる全員が金縛りに遭ったように動けなくなった。
「せっちゃん、どうやら言葉が通じへんようやな」
「そうですね」
「取りあえず。金縛りの符で全員止めたけど、言葉通じへんと駄目やから、翻訳の符で翻訳や」
そう言うと、木乃香が自分と刹那に護符を付けると護符は光り輝いた後消えた。
「はじめまして、うちは近衛木乃香いうねん、悪いんやけど此処はどこなんですかな?」
金縛りが解かれて喋れるようになったコルベールが答える。
「此処は、トリステイン魔法学院です」
「せっちゃん、魔法学園やて、そなら火星かな?」
「火星でトリステインと言うのは聞きませんが」
「ちとまってな、御札さんに聞いて見るさかい」
「
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