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【ネタ】アホの子ルイズちゃん
第十一話
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者が正義。過程でどんな不条理で理不尽な理由で戦争をふっかけられても、負けたらそんな意見も通るんだから、ぶっちゃけアンタが死んでようと生きていようと相手側からすればそこまで重要じゃないのよ」

あくびをしながら足をばたばたさせるルイズ。

「だ、だが私が生きていることで不安の芽が残ることに変わりはない筈だ!私の存在が戦争の起爆剤であることに変わりはない!不明瞭と実体があるのでは大衆の見る目が大きく異なるだろう。下手に理由を考えなくて良い分、トリステインが不利になるだけだ!」

「あー、うっさい」

うつぶせたまま、近くにあった枕をウェールズの顔面に直撃させるルイズ。
その予想外の威力にもだえている所に、言葉を続ける。

「アンタが何を言おうともう遅いわよ。こっちでやることやった以上、後には退けない。後は流れに身を任せるだけよ」

「や、やることって一体何をしたんだ?」

赤くなった鼻っ柱をさすりながらウェールズは問いかける。

「アンタはゲルマニアに逃げ延びたという噂を流したわ。ゲルマニア人の友人の言葉だから、信憑性は普通より高まっている分、効果もある。大国が相手になる可能性がある以上、アンタが下手な行動しなければレコン・キスタ側が勝手に疑心暗鬼になったり攻めあぐねたりして、雲隠れは成功する。あ、因みにアンタがいようがいまいが次のレコン・キスタの標的はトリステインになるだろうってアンと意見を合わせたから、気にしなくていいわよ」

つらつらと、予め答える内容を考えていたのであろうと思う饒舌さで答えていく。

「し、しかし。君達が危険に晒される可能性と、死ぬべくして死ぬはずだった私の命では価値が違いすぎる」

「そうね。アンタは最早亡国の王子。周囲では存命の噂は流れていても、貴族としての価値は全盛期とは比べるまでもない。アルビオン皇太子ウェールズとしては、お終いかもしれないわね」

「だったら―――」

「でもね。そんな肩書きという眼鏡を使わずともアンタを慕ってくれる人はいる。心当たりはあるでしょう?」

「―――それは、アンリエッタのことかい?」

「そう。アンは友人と呼ぶ私を死地に送り込んででも、アンタに亡命の意思を伝えたかったんでしょうね。あ、手紙の中身は見てないわよ。見なくても簡単に予測できるし」

ルイズの語った事実は、王族としての責任が染みついたウェールズの思考を大きく揺さぶる。
アンリエッタの私情に傾いた判断は、あまりにも愚かだったとしか言いようがない。

「アンタからすれば解せないでしょうね。だけどね、アンは王族である前に女なのよ。普通に恋をして、普通に結婚して、普通に好きな人と余生を過ごす。そんな当たり前を享受できないことを除けば、彼女もまた一介の女性に過ぎないのよ。アンタに
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