第三十三話
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翌日、それぞれに簡潔にシルヴィアと知り合った経緯や会わせたい事を頼むとアゼルは喜んで、レックスはしぶしぶと付き合ってくれた。
二人を連れてシルヴィアに会うとすぐに互いに打ち解けてくれたので安心して副業に向かった
俺は荷運びの副業を終えた帰り際にもう一度シルヴィアに顔だけ見せに行った。
二人と引き合わせた時で今日会えるのは終わりと思ってたようで、また会えて嬉しいって言われて、俺も嬉しくて、そのあとでアゼルとレックスには冷やかされたけれどシルヴィアを抱きしめた。
「心の広い俺様だから許すが、あんなかわいい恋人うらやましいぜ。あーあ、ちぇっ」
「恋人っていうのは少し違いますよ、わたしは彼女の保護者とか後見人とかのようなものと思っておりますから」
「レックスぅ、でもこれでやっとボクらもみゅあは君の弱みを握れるよ〜シルヴィアさんからみゅあは君の秘密を聞き出せるもの!」
「あっ、アゼル君、それは酷いです!わたしたちは親友だと思っていたのに!」
「でもなぁ、ミュアハよ、あの子と居る時と俺らで居る時とで話し方違うしー」
「そうだよねぇー、心の壁を感じるよねー」
「…そうだな。これからは他の人の目が無い時くらいは…お前達とだけは俺お前で話すよ」
「ふふぅ。約束だよ」
「あぁ、約束だ。そしてありがとう」
「よし!門限破りにならないよう走るぞ!」
…兄上とシグルドさんやエルトシャンにもこんな時があったのかも知れないな。
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