十四話
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の時の写真
写真の中には今となってはインターミドルではその名を聞かない事はないと言うほどの人達が五人と僕。昔は一緒に写真を撮るくらい仲良かった
でも、今はもうわからない。二年も離れちゃったんだもん
「もう、こんな風に写真、撮れないのかな……」
写真を見ていた瞳が揺れた。どんどん滲んでいく……
≪マスター……≫
「ごっ…めんっ…。す、少しだけっ…だから……」
嗚咽を漏らしながら、ロンドに謝る。僕は腕で目を隠し、声も抑える……
誰かに聞かれたくないし、見られたくもない。こんな、誰にも見せた事ない、惨めで格好悪い姿……
涙がひいた頃にはもう、空は夕暮れに染まっていた……
≪落ち着きましたか?マスター≫
「……うん」
今の状態では部屋の外には出られないな…。目の周り真っ赤だろうし……
「ロンド」
≪わかってますよ≫
どうやら考えてる事がわかったようで、認識阻害の魔法をかけてくれた
≪洗面所に行って、ちゃんと治してから、みなさんの前に≫
そう言って、車椅子を動かして乗せてくれる。今回だけはロンドに全部おまかせしようかな……
下に降りると、メガーヌさんとエリオが夕飯の準備をしているところだった。アスはどうやら、ソファに沈んでいる
「あ、クロム。さっきは姿見えなかったけど、部屋で寝てたの?」
「うん。少し疲れちゃってね。ちょっと、洗面所に行ってくるね。戻ったら手伝うから」
エリオと少し会話を交わし、洗面所に入る
蛇口を捻り、水を出す。それを両手で掬い、顔を洗う
「冷たい……」
≪我慢です≫
わかってるよ。言ってみただけだから……
「うん。これで大丈夫かな」
≪はい。いつも通りです≫
ロンドにもお墨付きをもらったところで顔を拭き、キッチンに向かう
「あら、いいのよ?クロムくんは車椅子だし」
「大丈夫ですよ、メガーヌさん。これでも料理は得意なんですから」
でもとまだ少し渋るメガーヌさん
「ロンド」
≪はい。操作はお任せ下さい≫
戦闘の時と同様に浮き、必要な物を切っていく
「随分と慣れてるね。クロム」
「自炊は毎日だからね。慣れるどころか、そんじょそこらの奥様には負けないよ」
こんなもんでいいかな。一通り切り終え、メガーヌさんの方向を向く
「どうですか?」
「ふふ。なら手伝ってもらおうかしら♪」
お任せあれ。お店の味って言うのは無理かもだけど、ちゃんと美味しい物作るよ
その後、何故かお風呂に行っていた女性陣と一緒にシスターセインが戻ってきて、料理を手伝おうとして、何もやる事がないとわかった瞬間、崩れ落ちて絶望していたのは別に気に
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