暁 〜小説投稿サイト〜
なりたくないけどチートな勇者
8*フラグより食欲
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「…だいれくと?なんだそれは。」

「あぁ、直接とかそのままっつー意味。」

自分はシルバちゃんがものすごい泣きそうな…つか泣きながら説明してくれた事をかい摘まんで要約した。

ちなみに、説明には一時間程の時間を要した。

そして、今この馬車にはムー君とテトラ君以外の近衛隊と姫様だけである。
二人は外で警戒のための見張りだとさ、大変だねー

グギュルルルルル

………………なにみんなみづをうったようにしづまりかえっているのさ。
なんかへんなことでもあったかい?
ぢぶんにはなんもきこえなかったヨ?

「…………いまの、ナルミか?」

「………チガウヨ?」

「嘘をつけ、目を逸らすな。」

グギュルルルルル

…………………はい、自分です。
朝ごはん食べようとしたところ、朝ごはんとして食べられてしまったのです。
なので朝ごはんは食べそこね、食べられた分のエネルギーを体が求めています。

「す、すいません!すいません!ごめんなさい!ごめんなさい!」

シルバちゃん式光速土下座
……あぁ、この世界にも土下座ってあるのか、昨日もみたけど。
そして、後ろのじゃじゃ馬よ、笑うな。

…じゃなくって

「いや、いいよ、別に。気にしてないし。」

そういいながら、ポケットから取り出すは、みんなお馴染みポテトなチップス(うすしお)。

ホントはヲタ仲間と放課後に啄むつもりだったのだが、しかたがない。
餓死したくないので、それを開けて貪り喰うことにした。

パリパリ

…どした、みんなで凝視して。
あぁ、このお菓子が珍しいのか。

「食べてみる?」

「…いえ、せんせ「いただこう。」ええ?」

ミミリィ隊長、心遣いありがとう。
そして姫、遠慮しろ。

そんなこと考えてると、姫様が袋ごとひったくってった。

…まじ遠慮しろや。

パリパリ

「……………うまい。」

パリパリ

パリパリ

パリパリ

「……独占すんな、そろそろ返せ。」

「や。」

…こいつ

「姫様、僕たちにも少しいただけませんか?」

「…少しだけだぞ。」

……あれ、リム君?
なんで自分でなく姫様に許可求めてんのさ。
そして乙女二人、縋るような目で見てくれるな。

「……いいよ、二人とも食べな。」

それを合図に二人の少女もポテチを少しとって食べた。

「……おいしい。」

「もうダメだぞ、これは私のだ。」

ここまで喜ばれると、軽Bも本望だろう。
しかし姫よ、それは自分のだ。

…………返してくれる気配が無いので、仕方なく飴を舐めることにした、カー○ィの無敵キャンディみたいなあれを。
なぜ持ってるか
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