暁 〜小説投稿サイト〜
なりたくないけどチートな勇者
6*イヌミミとの戦い
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てるでないか。
最後はハッピーエンドだし。
美女と結婚……羨ましすぎだ。

まぁだが見えてきたぞ。
今から話すのは自分の推測と聞いた話しをまとめたものだが、ぶん合ってるはずだ。

まず、セタソウジロウとは江戸時代のそれなりに偉い武将で、なんせ関ヶ原の戦いでは小早川を仲間に引き込むのに一役買った程の武将である。
なぜこれほどまでの武将の名前が教科書に載ってないかというと、理由は簡単。
3000年程前にあの貧乏神様がここに飛ばしたからだ。

奴は自分を飛ばすときに“自分をいなかったことにした”とかのたまいはじめたので、セタさんも同じ目にあったのだろう。

で、セタさんはこの世界を支配しようと目論んでいた賢者が凶暴化さした魔物をばったばったと薙ぎ倒し、エルフやリザードマン等を仲間にしながらその賢者を倒して、世界に平和をもたらした勇者となり、前述のエルフと結婚してこの世界のどこかで骨をうずめたと。

そして、関ヶ原の戦いは1600年、つまり約400年前の出来事である。
なのに彼は3000年前にきた事になっている。
この世界での一年がどれほどの長さかはしらんが、同じだとしたら7.5倍こちらの世界の時の流れは早いということがわかる。




……まぁ、最後のはいい、いやいくないけど。
あっちで一年たったころに戻ったら自分24歳になってるとか悲惨過ぎるが今は目をつむろう。

それよか重要なのは…

セタよ、戻れなかったか…

くそ、彼が戻ってたらそれと同じことして戻ろうと言う目論みがはずれてしまった。
つか、戻る方法探してすらいねぇな。
何たって、結婚してんだし。

…どうしよう。

「な、なぁナルミ。」

どしたよゼノア、まだ関ヶ原のことを“ツキノハラ”といった事を後悔してるのか?
大丈夫だ、君は悪くない、悪いのは小早川の事を“コバワガラ”と伝えていた先祖が悪いんだ。

と思ったが、それは言わずにどうした、とだけいっといた。

「いや、その君の持ってる、あの、き、キョウカショ?だっけ、後で見せてくれないか?」

遠慮がちに言ってきた。
そう、自分はさっきまでの話をまとめるのに日本史の教科書を使っていたのだ。
そしたらゼノアが並々ならぬ興味を示した。


まぁ、知らない国の、更にお伽話としか思ってなかった英雄の故郷の歴史が記された本だ、歴オタなら興味を示さないはずがない。

だが

「あ?、いいけど、読める?」

「…読めない。」

そう、文字は通じないのだ。
教科書を手にとり、落ち込むゼノア。

暗っ!

…とりあえず、しばらくは読み聞かせることと今度字を教える事に落ち着いた。
そしたらめっちゃ笑顔になった。

…ほんと、ファーストコン
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