第二十三話 告白、想定外
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カヌ!!』
機械王はそう叫び、誠也へと向かっていく。
そしてその言葉通り、誠也から放たれた魔力弾を意にも介さず誠也へと突進する。
「くそっ!」
誠也へと直撃する直前、誠也は大きく跳躍する。
突進する機械王の背後を取るように飛び越え着地し、レイジングハートを向ける。
「ディバイン――」
『Divine buster』
「バスタ―――!!」
ショートバスターよりはチャージタイムは長いが、それでも隙を少なくするために極力チャージを短くした砲撃を打ち込む。
機械王はその攻撃に対し、両腕を交差させて受け止める。
それでもその衝撃は相当のものだったのだろう。
十数トンはありそうな鋼の巨躯を一メートルほど後退させるほどの威力を持っていた。
しかし、一メートルほど後退させるにとどまり、機械王は全くの無傷だった。
「ディバインバスターも効かないのか………。」
誠也にとって、その事実は相当堪えるものがある。
今まで誠也が相手にしてきた中で、ディバインバスターを真正面から受け止めきった相手は非常に少ない。
特に敵として相対した相手の中でそういった相手となるとほぼ皆無に近い。
それがたとえ、威力を絞ったディバインバスターであってもだ。
誠也にとって、それくらいディバインバスターには自負があった。
『興醒メダナ。我ヲ封印スルナドト抜カスカラドレ程ノモノカト思エバ、所詮ハタダノ人。貴様ノ一撃ハソノ程度カ。』
けれども、そう言われてしまうほど機械王にはディバインバスターが通じていない。
誠也は安い挑発と思えども、カチンと頭にきてしまうのに無理はない。
己が自負するディバインバスターを真正面からバカにされたのだから。
「だったら、全力の一撃見せてやる………!」
誠也は機械王から大きく距離を取るように後退する。
レイジングハートを構え、ディバインバスターの体勢に入る。
「これが俺の全力全開―――!!!」
ガキンガキンガキンとカートリッジもロードする。
誠也は目いっぱいのチャージタイムを取り、なおかつカートリッジも使用することで自分の最大威力を相手にぶつけるつもりである。
この最大威力というのは尋常なものではない。普通の魔導師なら十人束になっても耐えきれるものではないし、下手すると百人まとめてノックダウンできるだけの威力を秘めている。
しかし、機械王はそれを見ても微動だにしない。
『0x 8ae4 834b 96bd 836a 8f5d 8343』
それどころか、機械王から意味不明な音声が発せられた。
それはひどく不快なもので、誠也の頭に直接響くような音だ。
しかし、その程度では誠也の集中力が乱れることはない。
不快気にその表情を多少ゆがめる程度が関の山だ。
誠也の集中力を乱して魔法をキャンセルしようとしているならばひど
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