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ドラゴンクエストV 勇者ではないアーベルの冒険
第71話 そして、真実へ?・・・
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それができないか、したくない魂は天に召されるというわけだ。
ただ、他の世界の法則がわからないから、なんとも言えんな」
「そ、そうだな。
ところで、精霊ルビスは3姉妹にその説明をしたのか?」
俺は、念のために質問する。

「どうやら、していないようだ。
「質問されなかったから、説明しませんでした」と言っているぞ」
「・・・」
一瞬だけ、精霊ルビスが黒く感じた。

「話をもどすぞ。
それで、貴様はどうしたいのだ?」
「・・・」
俺は、しばらく考えてから答えを出した。
しばらくやりとりして、俺たちは合意に達した。



俺は、最後に気になったことを質問した。
「どうして、俺に話しかけてきた。
ほかにも、転生者がいただろう?
逆に望めば、適当に呼び出すこともできるだろう」
「別に、貴様だから話しかけた訳ではない。
一つ目は、この世界のことを貴様がゲームだと認識していた世界と酷似しているということ、二つ目は先ほどの祭壇が、人を呼び出すのにもっとも都合が良いからだ」
「都合が良い?」
神の力があれば、なんとでもなるのではないか。
「神とはいえ、全知全能ではないし、この世界のルールに従う必要がある。
ちなみに、貴様を呼んだのは、貴様の記憶を確認して、自分なりこの世界の意味について回答を出すためだ」
「そうか、答えはでたのかな?」
「知りたいか?」
「・・・。いや、いい」
俺は左右に首を振る。
俺にとって、今の世界は現実だ。
それ以上でも、それ以下でもない。
「では、さらばだ」
男の声は、聞こえなくなった。



「オルテガさんを生き返らしたらどうですか」
「母親に確認してからにします」
「それでいいの?」
「構いません。もう一度神竜を倒したら、また願いを叶えてもらえるということでしたから」
「わかったわ」
テルルと勇者が願い事の内容について話をしていた。

俺が、別のところにいたことに誰も気がついていないようだ。
神竜の方を向いたが、神竜も表情を変えていない。

「アーベル。あなたの願いを叶えるの?」
「そうだな、エッチな本が・・・」
俺は、何も考えずに答えようとして、口をふさいだ。

「アーベル!」
「はずかしい!」
テルルと、セレンが口々に俺を非難する。
「いや、ジンクの師匠に頼まれたのだよ!」
俺は、慌てて言い訳をする。

「あやしいです」
「あやしいわね」
セレンとテルルがあきれたような反応をする。
残念なことに、俺は幼なじみに信用されていないことが明らかになった。
「私は、アーベルさんを信じます」
「ありがとう」
俺は、勇者に感謝の言葉を伝える。

勇者は嬉しそうに頷くと、自分の持ち物の中から一冊の本を取り出した。
「よかった
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