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SAO編−白百合の刃−
SAO35-攻略組の集まり
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みじん切りにして、ドレッシングをかけた特性サラダのようなものに加え、鮮やかな赤い色のスープ、そして鮮やかなトマト色のジュース。赤色のフルコースと言わんばかりに赤色に染まっていた。

「あら、赤いのばっかじゃない」
「今日は、エックスのご希望に添えての料理でしたので……」
「そういうことだ。いらないなら、マリリーの物はオレが食うぜ」
「いやよ。この世界での貴重な幸福をあげるものですか」

 エックスのご希望で赤色フルコースなのね。味が悪かったらエックスのせいにしよう。
 それにしても……。

「ねぇ、ここにいる人数分用意しているにしては少し多くないかしら?」
「あ、うん……そ、そうです」

 イチが言っていることは間違ってないし、嘘は言ってない。ここにいるのは私を含めて六人。ならどうして。

「なんで十人分用意してあるのかしら?」

 そんなの答えは簡単。

「お、オレのおかわり用か?」
「違うよ、エックス」
「ちっ、イチのケチ」
「そんなんじゃないってば」

 エックス用じゃないとイチの返答でわかり、その理由をアユミが答えてくれた。

「実は急ですが、アスナさん達がここやってくるとのメールをいただきましたので、四人分の料理を作ったのです」
「アスナが?」
「はい。それと後からリズさんが訪ねてきます」

 リズは私達の武器を仕上げてやってくるのはわかるけど、なんでアスナが? ……リズがアスナを誘ったのかしらね? なら後二人は誰? シリカは予想できるけど後一人は誰なのかしら。
 いや、気にする必要はないか。誰であると私と話すよりもアスナとか話しているだろう。

「すみません、勝手にお客様を増やすことに、お気になりましでしょうか?」
「アユミ、あんな清ましブス野郎に謝る必要はねぇぞ。あいつもムカつく女だが、お客なのだ。良い悪いとやかくいわねぇよな?」
「そうね……私はね」

 別に私は誰が来てもどうだっていい。ここでお食事をいただいて、時間になったらリズのところに行き、黒椿と道雪を回収して帰るだけ。それだけのことに、一々いろいろと言うつもりはない。相手によってはうるさくなるかもしれない。協調性のない人だと、自覚している。人に避けている私は不愉快にさせるだけ。

「あ、来たようですね」

 部屋にノック音が三回鳴り、イチが玄関前に向かってドアを開けさせる。
 噂をすればなんとやらか、どんな相手だろうと、私には関係ない。

「急ピッチで仕上げたわよ」

 一人はリズ。

「お、おじゃまします」
「きゅっ」

 もう一人はこの前にやってきたシリカとピナ。

「ここが『怒涛の快進撃』のギルドハウス……あ、ドウセツ」

 まさかこんなところで出会うと思っていなかった
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