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ドラゴンクエストV 勇者ではないアーベルの冒険
第70話 そして、神竜との戦いへ・・・
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出来る。

勇者は光の鎧で、俺はドラゴンローブで、テルルは光のドレスを身につけているので装備の変更は不要だ。
準備が整ったのを確認した俺は、神竜に対して攻撃を開始した。



神竜との戦いは熾烈を極めていた。
炎と氷のブレス、イオナズンを用いた呪文攻撃。
極めつけは、巨体を生かした押しつぶし攻撃だ。
この攻撃には、鎧など役に立たない。
HPの低いテルルは、1回ほど死んでしまった。
もう少し最大HPを上げてから、挑んでも良かったかもしれない。
しかし、後悔するのはまだ早い。
テルルは、俺が唱えた蘇生呪文「ザオリク」で完全復活し、戦闘に参加している。
死んだときの痛覚を記憶しているはずだが、戦闘参加には問題がないようだ。

「メラゾーマ」
「メラゾーマ」
「メラゾーマ」
俺と、セレン、テルルはひたすら火炎系呪文最強のメラゾーマで神竜を攻撃し続ける。
俺とテルルはいつものように、呪文を唱えているが、セレンは少し緊張しているようだ。
そう言えばと、思い出す。
セレンが攻撃呪文を使用した経験はほとんど無かった。
確か、航海中に大王イカが出現したとき、ザラキを唱えて以来だったはずだ。
まあ、神竜はでかいので外れることはあるまい。

勇者は、最初こそ最強の雷撃呪文「ギガデイン」を唱えていたが、後は俺達のサポートとして賢者の石や「ベホマズン」の呪文で味方を回復していた。

この戦法は、俺が前の世界のゲームで用いた作戦をそのまま流用している。
当初は、メラゾーマをさらに強力化することを考えたが、人間同士の戦いに悪用されること考慮して、俺は開発するのを止めている。
まあ、魔法の玉を量産化した本人が言っても説得力がないが。

ちなみに、今回は魔法の玉は使用していない。
氷のブレスが有ることと、空を自由に飛ぶことで簡単に回避できるからだ。
そんなことを、考えているうちに、神竜の動きが突然鈍くなった.
どうやら、神竜を打ち負かすことができたようだ。



「みごとだ!」
神竜は、戦闘前と変わらない様子で、俺達に話しかける。
倒されたと言っても、容易に復活できるということか。
まあ、本当に死んでしまったら、願いを叶えてもらうこともできなくなる。
「この私を打ち負かしてしまうとは・・・」

「ひさしぶりに心から楽しませてもらったぞ!」
神竜は本当に嬉しそうに話しかける。
倒されたのに、神竜からは悔しさが感じられない。
単純に、強い相手との戦いを喜んでいるのか。
それとも、・・・。
・・・いや、強い相手との戦いを喜んでいたことにしよう。

俺の考えを無視して、神竜は俺達に声をかける。
「いいだろう
そなたの願いをひとつだけかなえてやろう」
勇者達は、喜んだ。
とりあえず、目的を
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