第67話 そして、勇者との冒険の日々へ・・・
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セレンは大変喜び、魔法使いから、盗賊に転職するときに使用してみたところ、「司教が話をしてくれたと」嬉しそうに俺に話してくれた。
司教がセレンに言った「そうか、セレンほどの頭脳明晰が盗賊になりたいとはな。これも世の中がいけないからかの。まあどうしてもというのなら、それもしかたあるまい」
で喜ぶのはどうかとおもうが、元国王としては耳が痛い話だ。
それと、司教。
お前にとっても人ごとで済む話しでは無いはずだ。
テルルは、商人から盗賊に転職していた。
最終的には、商人になるということで、いろいろ相談した結果、僧侶、魔法使いの経験を積んだあとで、商人に転職することになった。
俺やテルルは、つねづね商人のMPの有効活用を考えていた。
平和になった後で、魔法研究を考えており、母ソフィアも研究していたが、当面は僧侶と魔法使いの呪文を覚えてからそれを使用することに決めた。
なので、魔法使いの呪文を全て覚えたら商人に転職することになる。
勇者は転職できないので、ダーマ神殿にいても退屈そうにしていた。
勇者は最初のころは、なるべく表情を顔に出さないようにしていた。
「世界を救う勇者は、常に冷静であれ」という教育を施されたためなのか、忠実に守っていたが、最近は少しずつ表情を顔に出せるようになっていた。
俺が勇者に、「退屈なら、一緒に神殿をあるこうか」と声をかけたら、喜んでついてきた。
散歩の途中に、名前を変えてくれるおばあさんに出会った。
一瞬だけ、前の世界の名前を思い出したが、アーベルという名前を変えるつもりはない。
だから、勇者が自分の名前を「いもうと」に、俺の名前を「おにい」に変更しようとするのを、後ろから羽交い締めにして止めた俺を、誰が責めることができよう。
「アーベル、何やっているの」
「2人きりでいちゃつくのは禁止です」
・・・。
テルルとセレンがいた。
「失礼します」
勇者が俺のいた部屋に入ってきた。
ここは、ドムドーラにある宿屋だ。
今日の部屋割りがきまったようで、勇者が俺の部屋に入ってきた。
「日が昇ったので、さっさと寝ますか」
「はい」
俺は勇者に声をかけると、返事を待たずにベッドに入った。
大魔王ゾーマが倒されたので、この世界アレフガルドにも光が戻ってきた。
とはいえ、光だけの世界ではやがて世界が干上がってしまう。
ゾーマの言葉ではないが、光あるところに闇もあるのだ。
現在、アレフガルドでは、昼の間はモンスターが出ない平和な世界だ。
だが、夜になると、モンスターが出現する。
勇者がルビスに仕えていた妖精から話を聞いたところでは、大魔王ゾーマが倒れた後でも、大魔王が集めた闇の力が膨大なため、夜の間だけは、その力によりモンスター「など」が復活するとのこ
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