第56話 そして、報告へ・・・
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進めていった。
エレンズは、ポルトガで培ったコネを生かして、順調に開発を進める。
そして、船による輸送の提供を申し出たのが3姉妹だった。
船があれば、移民の受け入れや、通商などが出来る。
エレンズにとっては、すばらしい提案であった。
当然、エレンズも勇者の誘拐が3姉妹によるものとの情報を受けていたが、俺やテルルの邪魔ができると思ったはずだ。
エレンズは、そのことについては一言も口にしていないが。
「そして、3姉妹が提供した船に対する対価がオーブだと」
「そうですね」
エレンズは今、エレンズバークの牢屋に囚われている。
エレンズの商人時代は、強引なところは少しもなかった。
強気ではあったが、キチンと周囲の話を聞いたり説得したりして、物事を進めていた。
しかし、開発村での情報をハリスから聞くと性格が変わったかのように強引に物事を推し進めた。
エレンズは俺やキセノン親子、ハリスに対する対抗心を持ったのだろう。
成長を急ぐあまり、道を踏み外してしまったのだ。
エレンズのことは、自業自得かもしれないが、大魔王を倒したら助けにいく必要がある。
彼女には、恩がある。
彼女の助けがなかったら、ロマリアの訓練場でデキウス総統と朝まで訓練につきあわされていただろう。
だが、彼女は、バラモスを倒した後でなければ助けることができなかったような気がする。
話をオーブに戻そう。
ハリスからの情報では既にオーブは3姉妹の手に落ちたと報告を受けている。
そして、俺はジパングで、オーブを持っていた、ヒミコに化けていたモンスターが倒されたという情報を入手している。
おそらく全てのオーブが集まったのだろう。
もう、俺にはわずかな時間しか残されていない。
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