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ドラゴンクエストV 勇者ではないアーベルの冒険
第56話 そして、報告へ・・・
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ている。
俺とキセノンは、ハリスに開発村の様子を見るように依頼していたが、同時に村を発展させ町に成長させるようなことには関わらないよう釘をさしていた。
ハリスの性格は穏和なところがあるが、町の指導者としては未知数だ。
原作どおり、革命がおきれば、3姉妹がオーブを入手する可能性がある。
「ハリスは関与しているのか」
「いえ、彼は宿屋に泊まり様子を確認しているだけです」
「そうか」

となれば、3姉妹が町の発展に関与したことになる。
あとは、革命の時期を見極めて、3姉妹がオーブを入手する時点でアレフガルドに向かうべきだろう。
念のため、気になったことを問いただす。
「その町の名前は?」

発展した町の名前は発展に寄与した商人の名前が付けられる。
3姉妹が連れてきたのであれば、転職者であふれるダーマか、商人の多いアッサラームから身柄を確保したことになるのだろう。
かわいそうな被害者の名前を確認することにした。
「エレンズバークです」
「エレンズバークということは、エレンズか」

どこかで聞いたことのある名前だ。
たしか、・・・
「エレンズ先輩?」
かつて、養成所で一緒に訓練した商人の女性のことを思い出す。
俺達より2歳年上で、キセノン商会の経営部門で働いていたはずだ。

「経営部門にいたエレンズさんは、この話に関与していますか?」
俺は商人に確認する。
「いいえ」
商人は否定した。
しかし、安心した俺の予想を超える新たな答えが返ってきた。
「彼女は先日、キセノン商会を退職しました」
「なんだと、・・・」

俺は確認のため、キセノン宛の手紙をしたため、たたき起こしてでもすぐに手紙を読ませてくれるように依頼した。
おそらくは予想どおりなのだろう。
訓練は今日で終了し、一度アリアハンに帰ることをみんなに告げるため席を立った。
俺の手紙を受け取った商人はキメラの翼でアリアハンへ向かっていった。



「おつかれさん」
俺は、キセノン商会の応接室に座ると、キセノンから話しかけられる。
「こちらこそ、ありがとうございました」
「アーベルも忙しいことだから、話を進めよう」
俺は喜んでうなずいた。

俺は、船をテルル達に任せると、一足早くルーラでロマリアに移動してジンクに対して警備のお礼と、経過報告をしていた。
その足で、ジパングにも移動して情報を入手していた。
疲れた状態でアリアハンに戻り、そのまま、キセノン商会で話をしているが、終わった後すぐに、アリアハンとポルトガの王にも経過の報告をする必要がある。
奪われた船の奪還は、当分不可能であることを説明しなければならない。
そして、テルル達が戻り次第、アレフガルドに向かう必要がある。



「まさか、エレンズが辞めた原因に君
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