第56話 そして、報告へ・・・
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を応用して、ゾーマの城に乗り込むつもりだ」
「そうなの」
「なんだ」
セレンとテルルは安心していた。
誤解が解けたので、ようやく本題にはいる。
「これからしばらく、訓練を行います」
「訓練ですか」
「もう少しレベルを上げて、確実にゾーマを倒したいですから」
「わかりました」
タンタルはうなずいた。
「ところで、訓練の期間はいつまでなの?」
テルルは質問した。
「それは、ジンクとキセノン商会に偵察を要請している。偵察の報告によって判断するつもりだ」
「偵察?」
タンタルは聞き返す。
「そうだ。ジンクを通じて、ロマリアにノアニールの村の北で北方への警戒を頼んでいる」
「どういうこと?」
テルルは俺の意図を問いただす。
「みなさんは、バラモス城が山に囲まれて侵入できないことはご存じですよね」
俺は、急に説明口調で解説を始める。
「ええ」
セレンがうなずく。
「それを乗り越える手段はいくつかありますが、ポルトガの南にある灯台守から聞いた話では、つぎの方法が考えられます」
俺は、ポルトガの南で行った海上封鎖作戦中に入手した情報を披露する。
「この世界に存在する6つのオーブを集めると、船がいらなくなると」
「しかし、その人は自分の存在を否定するような発言をしていませんか?」
テルルは苦笑しながら話しかける。
「そこの判断は難しいところだね」
俺も思わず苦笑した。
灯台守は長い間その勤めを果たしていた。
いいかげん、疲れたのかも知れない。
それとも、別の考えがあるのかもしれない。
だが、灯台守の顔からは何も読み取ることはできなかった。
「噂では、不死鳥と呼ばれる大きな鳥が復活して、その鳥に乗ることでバラモス城に乗り込むことができると考えています」
「ということは、見張っているさきには」
テルルが、俺の話を受け取った。
「そのとおり」
ノアニールの村の北には、レイアムランドが存在しそこには、不死鳥ラーミアが復活の時を静かに待っている。
「船と同様にその鳥も姿を隠すことができないのであれば、ノアニールの北から確認出来ると」
タンタルが俺の説明を補足してくれた。
「俺はすくなくとも、そう考えている」
「キセノン商会は?」
テルルは、自分の父親が経営する会社の役割を質問する。
「キセノン商会だけではない。テルルの力も必要だ」
「わ、私の力?」
テルルは思わず大きな目をして驚いた。
「そうとも」
「それは?」
「おおごえだ」
「そんなに私の声大きいの?」
テルルは大声でさけんでから、思わず口を自分の手でふさぐ。
俺は笑いそうになったが、テルルがそしてセレンも睨むので、コホンとわざとらしいせきをして、詳細な説明をする。
「テルルが商人の時に覚えた
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