暁 〜小説投稿サイト〜
ドラゴンクエストV 勇者ではないアーベルの冒険
第7章 終わりの始まり
第54話 そして、警告へ・・・
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
西にある海峡にいた。
「灯台からの報告も異常ありません」
「そうか」
ポルトガ海軍から俺に情報が伝えられる。
「長期戦になるかもしれないな」
俺はつぶやいていた。


俺達は、ポルトガへルーラで移動すると、王に面会を申し込んだ。
「ひさしぶりじゃの、アーベルよ。また黒こしょうが食べたいのだが」
「それならば、艦隊をお借りしたい」
「バカなことを言うな!」
そばにいた大臣が文句を言う。
「好きにするがいい」
「それでは、買い付けに行きますので」
俺は、許可証を受け取ると、海軍基地へ走り出した。

「まってください」
「どこに、いくのよアーベル!」
「話は後だ!」
後には、嬉しそうな表情をする国王と頭を抱える大臣がいた。


「説明してくれても、いいじゃない」
「そうです」
テルルとセレンは俺を追及した。
「すまない。時間は無かったのだ」
「・・・」
俺の言い訳になんとか、理解はしてくれたようだ。

俺は、ポルトガの艦隊を率いて、海峡を封鎖していた。
目的は、ロマリアを出発した3姉妹の船を沈没させるためである。

俺の行動は、何とか間に合ったらしい。
海峡の南にある灯台の報告では、俺が艦隊を動かしてすぐにロマリアの船を発見したという。
姿を消す呪文や薬があっても、船までは隠すことはできなかった。
出現した船は、俺が率いた艦隊を見つけると、ロマリア方面に帰ったという。

俺は、5隻の艦隊を交替で休ませながら、海峡を封鎖していた。
そうするうちに、ロマリア王国からの艦隊の出動要請がポルトガに届き、現在ではロマリア海軍主導で艦隊行動が続いている。

俺は、1日休暇をもらって、黒こしょうを買いにいった。
方便とはいえ、約束は果たさねばならないからだ。

「うむ、うまい。さすがは、アーベルじゃ」
ポルトガ王は黒こしょうをまぶしたポテトフライをかじりながら、俺をねぎらってくれた。
「引き続き、監視のため乗船させていただきます」
「好きにするがよい」
俺は、頭を下げると港へむかっていた。


「長期戦になりそうですな」
「作戦を変える必要があるかも知れませんね」
「だが、相手は手強いと聞く」
「そうですね。しかも、俺達の裏をかく可能性があります」
「そうですな」
俺は、バルトロという名のポルトガの海軍司令官と話をしていた。

バルトロは40過ぎの物腰の丁寧な男で、渋めの声が大きく整った体格によく似合っていた。
バルトロは最初、俺の強引な艦隊出動に苦言を呈したが、ポルトガがロマリアからの艦隊派遣要請を受けた際に、俺が指揮権を速やかに返上したことで、信頼してくれたようだ。
俺は臨時ロマリア海軍司令官として、派遣されたことになっている。

ちなみに、ロマリア海
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ