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ドラゴンクエストV 勇者ではないアーベルの冒険
第39話 そして、タンタル視点での話へ・・・
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はまずいでしょう。
アーベルさんの手際の良さには感心しました。

他にも、皆さんの準備にも感心しましたよ。
セレンさんが、普段と違ってみかわしの服を着られたので、どうしたのかなと思ったのですが、砂漠を歩くため金属製の鎧を脱いだのですね。
俺は、黒装束でしたので、少し暑かったですが、死ぬことに比べたらたいしたことではありません。

ええ、よくお似合いでしたよ。
普段着のセレンさんを見ることができましたから。
ええ、恥ずかしがる必要はありませんよ。
自信を持ってください。
アーベルさんもきっと、・・・

えっ、えっ、セレンさん、泣かないでくださいよ。
大丈夫ですよ、大丈夫ですよ。
アーベルさんは、きっと恥ずかしくて口に出さないだけですから。
そうですよ、そうですよ。
だから、涙をふいてくださいよ。


ピラミッドに入ってしばらく進むと、急に涼しくなりましたね。
さすがに、このまま探索に入るのは無謀でしたので、しばらく休憩をとりましたね。
しかし、さすがセレンさん達です。
全滅する可能性を極力排除するやりかたは、他の冒険者の皆さんにも見習ってほしいものです。

ようやくここで、俺の今日の仕事を教えてもらいました。
というよりも、ようやく理解したと言うべきでしょうか。

俺は、遊び人のときの経験から、モンスターを呼び寄せる「くちぶえ」という呪文を覚えています。
あらかじめ、俺達が準備をして、モンスターを迎え撃つということでした。
一本道ですから、よほどのことがない限り先制攻撃を受けることはありませんしね。
あまり、神経をすり減らすことがないのは助かります。

それに、俺への戦闘中の指示は、「おとなしく自分の身を守ってください」でした。
比べてはいけないと思いますが、3姉妹の仕打ちを受けた俺にとって、涙が出るほど嬉しかったです。

俺は最初から戦いたかったのですが、俺の涙が止まるまで攻撃はあたらないと思っていました。
そのため、今の自分にできること、おとなしく自分の身を守っていました。

ようやく、涙がかれてきたこと、レベルも上がったことから、自分も攻撃に参加しようと思いました。
ですが、勝手に戦闘に参加することで連携が乱れることを恐れていました。
そのため、事前にアーベルさんに戦闘に参加したいと話をしました。

「・・・、そうか。タンタル、ステータスシートを確認したい」
俺は、アーベルさんにステータスシートを手渡すと、内容を確認するアーベルさんを眺めていた。
アーベルさんの表情は、満足した様子でした。
今から思えば、俺が事前に作戦の変更を提案したことを評価したからだと思っています。
でなければ、さきほど正式にパーティへの参加を認めなかったでしょうから。

はい、ありがと
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