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ドラゴンクエストV 勇者ではないアーベルの冒険
第5章 どちらかを選べといわれても、両方と答えるしかない
第35話 そして、冒険の再開へ・・・
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て頷いた。
「そのような言葉は、おふたりに言ったほうがいいですよ」


「なぜ、ここにいるのです?」
ジンクは俺に質問する。
「いや、昨日話したとおりだが」
「買い物に付き合ってくれと、いわれたはずですが?」
ジンクは目の前の扉を前にして質問する。

ここは、ロマリアとポルトガとをつなぐ洞窟の中だった。
「どうみても、お店にはみえませんが?」
ジンクの言うとおり、決して店の前ではない。

「この先にある国に行きたいのだ」
「だから、私の力が必要だと」
ジンクはため息をついた。
「どおりで、おかしいと思いましたよ」
「俺はおかしなことを言ったか」
「・・・。なんでもないです」
ジンクは失望したようすで俺を見つめた。
「それから、ジンク」
「わかっています。ここには私たちしかいませんから」
ジンクは解錠呪文アバカムを唱えると、すぐに中に入っていった。

「どうしたのかしら?」
「アーベル。ジンクに何か変なこと言ったの?」
「それはないから」
俺は、セレンとテルルの質問に答えると、あわててジンクに続いていった。

俺にとって、ここから先が試練になる。
目の前には旅の扉と呼ばれる転移装置があった。
「移動にともなう酔いが、きついからな」
「あきらめてください」
「ジンク。いつもより言葉がきつくないか」
「いつもと同じですよ」
ジンクは振り返ることなく旅の扉に入っていった。
どうやら俺はジンクの機嫌を損ねたようだ。
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