第2章:おてんば姫とチャラ王の冒険
第19話:頭ばっかりでも、体ばっかりでも、ダメよね!って言うCMがあった事を思い出す。
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で感じる『味覚』・鼻で嗅ぐ『嗅覚』・肌で感じる『触覚』と五つの感覚の総称だ」
「へー…ゴカンって言うんだ! ………で、具体的にはどうフル稼働するの?」
「うん。まず一番使いやすいのは『聴覚』だね。次に『嗅覚』と『触覚』が使い勝手が良い! この3つを使いこなせれば、『視覚』が失われても日常生活は問題なくなる!」
「え!? それは言い過ぎでしょう? 幾ら何でも『視覚』を補えるとは思えないけど…」
「そんな事はない。むしろ『視覚』より色々な事が見えてくる」
「ウソだぁ〜! 『視覚』が無かったら何も見える訳ないじゃない!」
「ホントだよ! 例えば…いま、僕の真後ろでブライが髭を触り感心し頷いている!」
一瞬でアリーナの顔に驚きが広がった。
そう、俺の言った通りブライは髭を触り感心し頷いていたのだ。
「どう? 『視覚』が無くても、真後ろの事が分かっただろ」
俺からは完全にブライは死角な為、目では見る事が出来ない。
しかし俺の前に座るアリーナからは、ブライの姿はハッキリ見えている…
そして彼女の綺麗な瞳には、驚き顔のブライの姿が映っている。
はい。とんだハッタリです!
でも今必要なのは、そう思い込ませて嬢ちゃんにも考えながら戦いをさせる事なのです!
体ばかりを鍛えても、頭がカラッポじゃダメなんだよね。
リューラも剣術を始めた頃は力押しばかりでアレだったけど、頭を使いながら戦う事を教えたら格段に強くなったからね。
目の前のお嬢ちゃんも、先程のハッタリに大変関心を寄せている…
これで少しは考えながら戦ってくれるだろう。
まぁ成長すれば、このハッタリにも気付くだろうし…
素直な奴は強くなったってフェイントに引っかかるもんだし…
真実は打ち明けなくても大丈夫だろう。
リュカSIDE END
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