第32話 最後の戦い
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ス。
俺は、バラモスなら撃退可能と考え、昨日まで計画の準備をしていた。
そして、そのための切り札を持っている。
俺は、上空からバラモスに接近する。
バラモスは俺に気づいて、魔法の準備をしていた。
「イオナズンか」
俺はわざとイオナズンの効果範囲まで近づく。
魔王バラモスはイオナズンを唱えた。
「そういえば、本物のイオナズンは初めてみたな」
どうでもいいことを思い出す。
まだ、気持ちに余裕があるようだ。
放たれた魔法は、俺に当たることなく、反射してバラモスに命中する。
「まずひとつめ」
俺は、バラモスが次の攻撃に切り替える前に、袋の中から切り札を取りだした。
球状の物体をバラモスの頭上から落とした。
「杖は不要か」
俺は、すぐに上昇した。
バラモスは、俺に向かって炎を吐こうとした。
どうやらこの距離からでも攻撃が届くらしい。
「ギャーーー!!」
炎が物体に届いた瞬間、その物体は爆発し、バラモスと周囲のモンスターが爆発に巻き込まれた。
「さあ、爆撃の始まりだ」
俺が切り札として用意したのは、量産化した魔法の玉だ。
迷宮の壁を破壊するだけの力がある。
効果は抜群だ。
バラモスの上空から、魔法の玉を落とし、まどうしの杖で炎を飛ばし、魔法の玉を爆発させる。
とりあえず、連続で8発たたき込む。
鼓膜が破けんばかりの大音響と閃光、そして爆風が発生した。
視界が妨げられた影響か断言できないが、一瞬、空間のゆがみのようなものまで発生したようにも感じられた。
「地形が変わったか・・・」
バラモスがいた場所は爆破の衝撃を受けて、大きな穴が開いている。
「・・・」
気がつけばバラモスも、周辺のモンスターもいなくなっていた。
「やりすぎたか」
俺は、ため息をついた。
だが、戦いはまだ終わっていないのだ。
「本陣にもどるか」
俺は、袋からキメラの翼を取り出すと、ロマリアへと帰還した。
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