第32話 最後の戦い
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ターが出現したようだが、少し足止めしたあと、ロマリアへの撤退を完了している。
「2都市同時攻略も可能だったのではないか?」
「経済的に無理だろう」
「そうだな」
ロマリアの兵の精度からすれば、モンスターの殲滅は難しいことではない。
だが、戦闘の勝利だけが目的ではない。
都市を奪回し、国力を発展しなければならないのだ。
まずは、一都市。
失敗は許されないのだ。
「ロマリア遊撃部隊から、連絡です!」
伝達の男が、息を切らして天幕に入る。
「要注意モンスター、Bの出現を確認しました」
「Bだと!」
俺たちは、素早く立ち上がる。
「自ら、登場ですか・・・」
「派手にやりすぎたということか」
俺たちは目を合わせる。
「緊急プランBに移行する」
俺は参謀達にプランの変更を宣言する。
「あとは任せた」
俺たちは、キメラの翼でロマリアに帰還した。
「アーベル王」
「出現場所を報告しろ!」
「こちらです。」
到着場所の近くにある、天幕に入る。
そこには、テルルとセレンがいた。
俺は2人を無視して、出現場所を確認する。
要注意モンスターBはロマリアの南西に出現したらしい。
「例のものは何処だ!」
「ここよ!」
俺は、テルルから大きな袋を受け取った。
あとは、セレンとジンクに指示を出す。
「魔法の支援を頼む」
「はい」
「ほい」
セレンは俺に、加速魔法のピオリムをかける。
次にジンクは俺に、守備力強化魔法スカラと魔法反射魔法のマホカンタをかける。
「あとは、まかせた」
「アーベル!」
「・・・、気をつけて」
テルルとセレンの声が聞こえる。
だが俺は振り向かずに、飛行魔法トベルーラを唱えて、外に出た。
飛んですぐに、目的のモンスターがいた。
「魔王バラモスか?」
俺はため息をついて、モンスターを眺める。
魔王バラモスは、ロマリアを攻め込むモンスターたちとは別のところにいた。
率いているモンスターは、ロマリアで出現するモンスターばかりだが、バラモス一体で他のモンスター全てを凌駕する。
それに、魔王がモンスターをキチンと指揮すれば、強大な戦力になる。
魔王自らの襲撃なら、簡単にロマリアの結界も解除され、モンスターの進入を許すだろう。
「まあ、ゾーマでなくて良かったが」
俺は作戦をたてるにあたって、いろいろとシミュレートしていた。
その中には、大魔王ゾーマや魔王バラモスの出現も計算していた。
万一、大魔王ゾーマが出現したら、計画は失敗。
全員撤退の指示を厳命している。
もちろん、大魔王ゾーマのことを知っているのは俺だけなので、要注意モンスターAとして情報提供し、俺が目視してからの撤退となる。
そして、要注意モンスターB魔王バラモ
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