第32話 最後の戦い
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命中しなくなるのだ。
今回の切り札を使用するためには呪文の命中が必要なので、落下する少し前に呪文を命中させる訓練を繰り返していた。
「訓練の成果はどうでした?」
「とりあえず、実戦で使用できるとおもうが」
標的に確実に命中するほど、精度は上がっている。
問題は、実戦で使用できるかどうかだ。
一応計画では、半分の力がでれば十分と考えているが、やってみなければわからない。
俺と、ジンクは机の上に広げられた図面を確認していた。
「とりあえず、順調だな」
「ああ」
既に作戦は開始されており、北方部隊1,500人、東部、西部、南部部隊各100人、そして首都ロマリアに防衛部隊1,200人が展開している。
作戦の基本は、兵の半分を首都の防衛にあて、残りの兵力で北部の都市を開放する。
あとは陽動のため、東部、西部、南部にも小隊を派遣する。
これまでのモンスターの出現法則が正しければ、分散が余儀なくされ殲滅が可能だろう。
当然、陽動部隊はモンスターを引きつけられるだけ、引きつけた後、キメラの翼でロマリアに帰還する。
あらかじめ、冒険者ギルド及び各国に伝達しており、緊急を除きルーラ及びキメラの翼でのロマリア移動について自粛要請をしている。
ここらへんの要請については、外務大臣レグルスに任せている。
俺とジンクと一部の参謀は北部都市ウエイイにいる。
ロマリアの指揮は、内政大臣マニウスに依頼している。
本来は、近衛兵総統のデキウスが行うはずだったが、「攻略に参加せずに、なにが総統だ!」
と反対し、ウエイイ攻略のモンスター遊撃部隊を率いている。
モンスターの出現は、防御結界の作成と想定されている。
俺が号令をかければ、伝達部隊が、一斉に行動を移す。
「それでは、予定通り作戦を実行する」
俺は宣言した。
「南部部隊、撤退しました」
「わかったお疲れさん」
俺は、伝達役をねぎらう。
状況は予想通りの展開となっている。
ロマリアには約2,000のモンスターが出現している。
出現したモンスターの構成が、ロマリア周辺で出現したモンスターと同じ事を確認して、迎撃体制に移行している。
防衛部隊から800人を選出し、包囲殲滅を開始している。
まず、回復役であるホイミスライムや、ホイミスライムを呼び寄せる、さまようよろいを優先的に倒し、早期の無力化を果たしている。
北部も1,800体ほどのモンスターが出現しているが、ロマリア周辺に出現するモンスター構成と同様であるため、こちらも予定通り殲滅戦に移行している。
北部の司令官近衛兵総統のデキウスの出撃で、部隊の士気は非常に高い。
結界が完成する前に、殲滅が終了するだろう。
東部、西部、南部にもだいたい1,500〜1,800体程度モンス
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