第31話 おやつなんて、必要ない(あそびにんを除く)
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げるため、他国と時期を合わせた計画の実行を考えたのだ。
モンスターの襲撃に魔王の力が関与するのならば、効果が期待できる。
「まあ、過度の期待は禁物だが」
「そうですね」
「ところでジンク、依頼したものは用意できたか」
「高かったよ、なにしろ定価の2倍だったからね」
「そうだな」
俺はため息をついて、ジンクから品物を受け取る。
まどうしの杖と呼ばれる武器である。
この武器には特殊な効果があり、MPを消費することなく火炎呪文メラを使うことができるのだ。
ただ、問題なのが、入手できるところが現時点でアッサラームの悪徳商人からしか購入できないので、定価の倍もかかったのだ。
「アーベル。こんな杖が役に立つのか?」
ジンクの質問ももっともだ。
俺はメラの上位呪文であるメラミを使用できるし、ロマリアの敵はメラの一撃で死ぬ訳ではないのだ。
俺はジンクに調子を合わせて答える。
「役に立たない方がいいと思うのだが、念のためだよ」
俺は、ジンクに礼を言った。
俺は計画に問題が生じた場合の切り札を考えていた。
あとは、キセノン商会に依頼したものが手に入れば切り札が完成する。
本当は世界が平和になるまで使用するつもりはなかったのだが、計画が失敗して兵士を失うわけにはいかないのだ。
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