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ドラゴンクエストV 勇者ではないアーベルの冒険
第31話 おやつなんて、必要ない(あそびにんを除く)
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官が一刀のもとに切り捨てる。
1日が経過することには、司令部を除きレベル18に近い力を身につけた。
周囲にはモンスターの屍の山ができていた。
「つかれたなあ」
ジンクはぼやきながら、ゴールドとアイテムの回収を始める。

兵士達も全員で回収作業に励む。
これらの金は、軍の維持費や給与に回される。
大貴族を始めとした税制の改革で収入が増えるとはいえ、急激な課税は強い反発を生む。
徐々に税率を上げる必要がある。

それに貴族への課税自体初めてのため、準備作業等で時間がかかるのだ。
直ちに税収の増加には繋がらない。
また、解放計画が成功したら、復興するために莫大な金が必要だ。
金があって困ることなどないのだ。
地道ではあるが、こういった収入の確保は大事なことである。

回収作業が終わった段階で、洞窟の入り口まで引き返す。
兵士達は一撃でモンスターを倒せるとはいえ、気を抜くことはなかった。
「休む時間がなかったのは残念だよ」
「モンスターの屍の山を前にして休むのも、どうかとおもうが」
「なれれば気にならないけどね」
ジンクは澄まして答えた。


洞窟を抜けた部隊は全員がいることを確認し、キメラの翼で、ロマリアへ帰還する。
「すごい、行列だったねえ」
「行列はすぐ終わっただろ」
俺はジンクに指摘する。

ロマリアのルーラ到着場所には、到着者を確認するための詰め所があった。
だが、今回の作戦のため、通常の来訪者とは別に専用の詰め所を設置し、部隊指揮者の確認の元で、効率よく確認作業が進められ、すぐに入場を許された。

「これも、軍事行動だと解釈できるのだけどねぇ」
「まあ、そのためにレグルスに交渉を任せたのだけどね」
俺は、外務大臣の名前を出した。

ルーラによる軍事行動を制限するため、呪文やキメラの翼の効果自体は「1度に4人まで」と決まっている。
だが、同時に数百パーティが移動したら、軍隊の奇襲と同様の効果がある。
当然、到着先にも工夫がされており、同時に5パーティまでしか到着できないこと。
到着先は魔法が使用できないこと。
などにより、他国からの奇襲攻撃が制限されているのだが。

それでも、今回の作戦はインチキくさい手段と指摘されかねないので、「この手段による軍隊の移動は自国の都市に制限する」というルールを追加することをポルトガとアリアハンに合意をさせたのだ。
都市解放計画の作戦内容の公表と併せて。

「他国に計画を教えるなんて、気前がいいねぇ」
「どうせ、計画を実行して成功すれば他国もまねをする。だったら、交渉材料として使えばいい」
ジンクは頷いた。
「せっかくなら、同時に解放計画を実行すればモンスターの襲撃数を減らすことが出来るかもしれない」
俺は解放計画の成功率を上
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