第30話 これからのロマリアの話をしよう
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早く会議を終わらせて、行動したいようだ。
やれやれだ。
「内務大臣マニウスよ」
「わ、私も賛成します」
マニウスは、何も言わずに賛成してくれた。
彼だけは、しっかり資料を読んでおり、貴族への課税に対して反対するかと思っていたのだ。
おそらく、マニウスの家臣団を正式に国費で賄うことが認められたため、結果的にはスコーピオ家の財政的には良くなることを計算して、賛成したのだろう。
彼の声にはどことなく安堵の声があった。
当然デキウスにも課税などの話はしている。
「そんなことより、都市奪還で得られる名誉の方が大事だ」
と一言で切り捨て、家の者達が驚愕したのだが。
こうなれば、最後の1人だ。
「外務大臣レグルスよ」
「・・・」
レグルスは黙ったままだ。
俺の計画を他の全員が賛成するとは思われなかったようだ。
レグルスは、計画に対して特に意見は持っていなかった。
計画の内容よりも、自分よりも年下の意見に耳をかさないという思いが沈黙に繋がっているようだ。
「今回の計画は、他の国との連携が欠かせない。外交の切り札としての活躍を期待している。頼んだぞ」
俺は頭を下げ、レグルスに依頼した。
レグルスは、プライドを刺激された様子で
「まかせろ」
と安請け合いした。
ようやくこれで、計画が承認された。
忙しくなりそうだ。
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