第26話 そして、再建へ・・・
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、2回も遊び人を経験したのか」
「都合がいいですからね、このようなときは」
ジンクは平然と答える。
俺の姿のままで答えるのは違和感があるが、ここは我慢するところなのだろう。
俺は黙って話を聞く。
ジンクは、俺の姿のまま説明する。
「さすがに賢者のレベルがあがりましたが、私が話す経歴だけでは見抜く人はいないでしょう」
俺も気づくことはなかった。
「最初に遊び人で次に僧侶です。とはいえレベル20で転職しましたが」
ジンクにかかっていた、モシャスの効果が切れたようだ。
元の姿にもどったことに、俺はなぜか安心する。
ジンクは、俺の反応を無視して話を続ける。
「その次に魔法使いをレベル38まで経験して、再び遊び人になり現在の賢者にいたります。
まあ、今ならあなたにステータスをお見せしても問題ないでしょう」
俺は、ジンクから初めて完全なステータスシートを見せられた。
習得呪文を見る限り、ジンクの話に嘘はなかった。
俺からの最後の質問だ。
「どうして、ジンクは協力するのだ?」
「おちょうしものだからですよ」
ジンクはようやく、いつもの顔に戻った。
「世界が平和になっても、自分の国が滅んでは意味がありません。
そして平和になったとき、一緒に笑える仲間がいなければ、おちょうしものとして生きてきた意味がありません」
俺の計画に見直しが必要だということを思い知らされた。
仕方がない。
俺は、少しでも早期に問題を解決する事を考えていた。
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