第23話 そして、いつか通れなくなる道へ・・・
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終わると、なつかしい表情をした。俺たちと最初にあった表情からすれば、完全に別人のようにみえる。
「話はわかった、すぐに届けると伝えてくれ」
「わかりました」
これで、ここでの仕事は終わった。
あとは、洞窟を抜けてバハラタへ向かえばいい。
ちなみに、この洞窟は現在、ふさがれていない。
恐らく、2年以内に落盤が発生して道をふさぐのだろう。
その後は、ノルドだけが知る抜け道しか通行できなくなるだろう。
「そういえば」
俺は、昔から思った疑問を口にする。
「ポルトガ王とは、どのように知り合ったのだ?」
ホビットとポルトガ王。
通常なら、口を合わせる機会など無いはずだ。
「あいつは、ここまで来たのだ」
俺たちは驚いた。
ポルトガ王は、戦闘技能はないはずだ。
たとえ、護衛を率いたとしても、死の危険がある。
「あいつは、採掘の様子がどうしてもみたいといって、ここまで来たのだ」
「聞いたことがあります。ロマリア王は最初に話をきいたとき、冗談だとおもったそうです」
ジンクが補足する。
確かにロマリア王なら、信じないだろう。
ポルトガ王は、本当に純粋なのだろう。
だから、気むずかしいホビットが心をひらいたのだ。
ただ、ポルトガ王の側近達にとっては、心配の種となるだろう。
「ありがとう、ノルド」
俺はホビットに礼をいった。
「ふん」
ホビットは俺たちに背を向けると自分の仕事にとりかかった。
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