第21話 そして、ポルトガへ・・・
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た戦闘中に行うのはどうかとおもうぞ」
「だいじょうぶですよ、アーベル」
ジンクは俺ににこやかなほほえみを向ける。
「ここらへんのモンスターはあなた達にとって、敵ではないのでしょう」
俺は頷く。
「であれば、このような機会を逃すのはもったいないです」
「ああ、あまり認めたくはないが、ジンクの言うことは正しいのだろう。だが、鍵開け術は時間の無駄だ」
俺はジンクに指摘して、ポルトガへ向かっていった。
「わかりましたよ、アーベル。成果もありましたし」
ジンクはひとり納得したような顔で鍵束を袋にいれると俺のあとをついてゆく。
鍵束にある鍵の形状は、俺が前の世界でイラストを見て知っている、この扉をあけることのできる魔法の鍵と形状が異なっていたが、この扉専用の鍵だろうと納得していた。
「骨折り損ではないのだが、・・・」
「しかたないですよ、アーベル」
「まあ、慎重にいくことは悪くないわ」
俺のため息に、ジンクとテルルは慰めの声をかける。
俺たちは無事、ポルトガに到着したのだが、ロマリア国境からここまで、モンスターに一度も会うことはなかった。
「無駄ではないですよ」
セレンも俺を慰める。
「ありがとう、セレン。旅はこれで終わりでは無いから、強くなることは無駄ではないよな」
「そうですよ、アーベル。いざとなれば、私のイオナズンで、・・・」
「しつこい!」
俺とテルルはジンクにつっこみを入れた。
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