第19話 そして、精算へ・・・
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と50ほど違いがある。かしこさの値はMPの値に影響を及ぼすのでセレンのMP増加のために使用することにした。
ちなみに、ステータスの「かしこさ」と、頭の良さとは関係がないらしい。
「わたしも欲しいな〜」
「普段、使わないだろう」
テルルがMPを消費して使う呪文は1つしかない。
しかも、用途が限定されている。
「残念、結構おいしそうだったのに」
味で選ぶな、味で。
「食べ物の価値は、味で決まるでしょ!味で」
「残りは、ラックの種だが」
ラックの種は、運の良さがあがる。
このドラクエ3の世界での運の良さがどのような効果をもたらすのかは、あまりはっきりしていない。
現在のところ明らかになっているのは、アイテムドロップ率には影響をしないこと、闘技場の的中率には関係しないこと、敵からの攻撃補助呪文等からの回避率に影響すること程度だ。
「かなりわかっているじゃない」
「いや、攻撃の回避率や、会心の一撃の発生確率、逃走成功確率、デートの成功率、すごろく場における落とし穴の発生確率・・・」
「はいはい、アーベル。わかりました。わかりました」
俺が解説モードに移行したのを確認したのか、テルルはあわてて止めに入る。
俺も、話を先に進めるために、ラックの種の分配提案をおこなった。
「わたしに、全部なの?」
「ああ、そうだ。遠慮することはない」
「なんか、ふくざつな気分」
テルルは正直な気持ちを示した。
俺は、ラックの種の分配方法は、弱点を補強する意味合いで分配した。
集中して分配されるということは、運の良さが低いということだ。
事実、俺とセレンの運の良さは50代であり、テルルの20代と比べると差が大きいのだ。
「わかってはいたけれど」
テルルは、しかたがないという表情をしながら、ラックの種を食べ始めた。
「ひさしぶりだな、アーベル」
「・・・、久しぶりです」
俺は、キセノン商会の来賓室にいた。
キセノンに金を返すためだ。
普通であれば、お金を渡せば済むのだが、キセノンは俺を来賓室に招いた。
なにか俺に、依頼をするつもりなのか。
「まさか、利息を受けることなく全額返すとは思わなかったぞ」
「順調にいきましたから」
俺自身驚いていた。俺も、最初の1回分ぐらいは利息を払うつもりでいた。
「本音をいえば、毎月利子を受けたかったがな」
「そうでしょうね」
1年かからずに、元手が帰ってくるならこれほどよい商売はないだろう。
「まあ、金貸しは本業ではないのでね」
キセノン商会は、金融部門を持っていない。
テルルから聞いた話では、商人達との短期の掛け売りを除き、現金での商売にしか手をつけないことを基本にしているという。
「では、どうして」
俺に金を貸したのか。
「なあに、俺は身内に甘
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