第14話 そして、この世界での通貨及び経済の考察へ・・・
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出し、にやりと笑みを浮かべる。
「楽しそうな町のようね?」
「そうなの。早く行きたいな」
やばい。勘違いされた。
「べ、別にベリーダンスのことを考えたわけじゃないぞ」
俺はあわてて否定する。
「ベリーダンス?」
「なんのこと?」
セレンとテルルは質問してくる。
失敗した。墓穴をほったらしい。
「いや、俺もくわしくは知らないが、聞いた話ではおもしろいらしい。ただ、俺は興味がないが、説明するときの男のかおがおもしろかったので、つい」
「そうなの」
「なにか、あやしい〜」
セレンは素直に納得してくれたが、テルルは怪しんでいる。
カンが鋭すぎるぞ、テルル。
「まあ、東方は手強いモンスターがいるらしいから、気をつけないとね」
「そうね」
「じゃあ、今日はこのあたりで寝ますか」
俺たちは、明日に備えて寝ることにした。
布団のなかで、数日前に考えたデフレについて頭の中で考えをまとめていた。
通貨の不足によるデフレは、通貨をさらに貯める事につながり、デフレを加速することになる。
この結果、消費が冷え込み、売り上げが伸び悩み、価格競争が始まる。
価格競争により犠牲になるのは、賃金がほとんどであることから、さらなる消費の落ち込みによるデフレスパイラルが発生することになる。
解決するための手段として、紙幣の発行を考えるか?
平和になり、人口が増加し消費が拡大することになることを前提にして、国が保証する紙幣を発行すればいい。
キセノン商会も、将来のことを考えれば納得するだろう。
逆に、キセノン商会に金融部門を創設させれば、キセノン商会も盤石になるだろう。
もしくは、俺が金融部門を設立してもいい。
そうなれば、ゴールド銀行の経営を調べる必要があるな。
今後、忙しくなるだろう。
「なに、ぶつくさ言ってるの。眠れないわよ」
「ああ、ごめん」
そういって、俺は目を閉じた。
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