第4話 そして、勇者(予定)との出会いへ・・・
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どもに問いかける。
「なぜだ。なぜ、攻撃しなかった?」
けがをしないなら、少年たちを力で追い払うことができたはずだ。
子どもは、強い意志で首を横に振る。
俺はなおも考えて、その答えに驚愕する。
「まさか、あいつらを相手にするのは無意味だと」
子どもは答えない。
「・・・いや、勇者だから、少年たちにけがをさせてはいけない。ということか」
少年は俺の答えに対して、満足した表情でうなずいた。
「・・・。帰ろう。セレン、テルル」
「うん」
「じゃあね」
急に帰ろうとする俺に、少女たちはついていった。
俺は勇者と呼ばれた子どものほうを振り返ることはなかった。いや、できなかった。
俺は恐ろしくなった。
わずか6歳で、勇者としての生き方に従うこの子どもに。
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