第3話 そして、商人へ(違う)・・・
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ことになったと考える。
店は子どもの遊び場ではない。
前の世界にあるショッピングセンターなら、子どもの遊び場があっても問題ないが、さすがにこの店は、それほどおおきくはない。
俺が大人なら、ショッピングセンターの設置と子どもの遊び場の設置を提案するかもしれないが、今の状態で提案するのは無理だ。
子どもだけが集まるようなら、俺は店を追い出されてしまう。
俺は、考えながらセレンに答えた。
「いいよ。そのときは一緒に外で遊ぼう」
「うん!」
「でも、セレンのお父さんと一緒のときは、おとなしく店で待とうね」
「うん!」
セレンの嬉しそうな答えを聞いて、俺は少し困った顔をする。
そして、キセノンとセレンの父親に向かって答える。
「・・・。ごめんなさい。ぼくが決めたら、いけないよね」
それを聞いた二人の女の子は、それぞれ父親の方を向く。お願いのまなざしで。
「キセノン。かまわないだろ」
「・・・。そうですね」
父親二人は、かわいい娘の頼みを断ることはできなかった。
「よかったね。セレン。テルル」
「ありがとう。とうさん」
「おとうさん。ありがとう」
二人の娘は喜んでお礼をいい、セレンは店をでた。
俺がセレンについて店を出るときに、キセノンはつぶやいた。
「さすがソフィアの息子だ」
俺は、涙が出るくらい喜んだ。
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