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ドラゴンクエストV 勇者ではないアーベルの冒険
第3話 そして、商人へ(違う)・・・
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が来ることを喜んでいた。
母親は病気で亡くなったこと。一人娘であり、同じ年頃の遊び相手がいないこともある。
また、俺が、テルルに商品のことをいろいろ質問し、テルルの説明を嬉しそうに聞く俺の態度におおきく満足するからだ。
テルルが知らない質問をすると、俺が帰った後に、店員に一生懸命質問していたようだ。

少し前のことだが、俺とテルルとキセノンがお茶を飲んでいると、キセノンが俺に質問した。
「アーベルは将来、商人になるつもりかい?」
キセノンは、おそらく、従業員として雇う考えだろう。
俺が答えるより先に、テルルが答えた。
「わたしも商人になる!」
そういって俺の手をとって、
「アーベル、いっしょに働こうね」
俺は、あわててお茶を机のうえにおく。お茶は少しこぼれた。

テルルは、俺にかまわず話を続ける。
「わたし、アーベルのおよめさんになるの」
俺とキセノンはお茶を吹き出した。

それから数日の間、俺とキセノンの間に、きまずい雰囲気がただよった。
俺がキセノンと二人だけのときに、「将来、僕は魔法使いになる」と答えるまでは、きまずい雰囲気はおさまらなかった。



そのようなことを考えていると、
「いらっしゃい」
「また来たぜ」
顔なじみの冒険者が、子どもと一緒に顔をだす。



冒険者は、この世界では需要の多い職業のひとつだ。
輸送の警備に欠かせないからである。

この世界に来たばかりのころは、輸送手段として、キメラの翼やルーラをつかえればよいのではと考えたものだ。
しかしながら、ルーラやキメラの翼(及びリレミト)は、同時に移動できる人数が4人と制限されており、この世界のパーティ人数が4人までである理由も、このことが原因である。

また、ルーラやキメラの翼での移動先には、あらかじめ強力な結界を用意することと、移動先での登録が必要となっている。
このような、厳しい利用制限は、軍事利用の防止の観点から各国とも徹底されている。
同様に、商用利用についても厳しく制限されている。

なぜならば、大量に同じ場所に移動することで生じる混乱は、利便性を遙かに超えるからである。
このため国ごとに異なるが、極めて高い関税により、売買によるもうけが出ないようになっている。

一方、登録された冒険者が持ち込む荷物は、関税はかからないけれども、冒険者は商売許可の登録ができない。
このため、安い価格で商人に買いたたかれることから、ルーラ等による輸送での商売は出来ないようになっている。

ということで、その地域ごとに冒険者は存在し、旅行者や輸送の護衛という役割を担うことになる。

ちなみに、俺の父親の仕事はアリアハンの兵士であり、アリアハンにルーラやキメラの翼できた人々を確認する仕事をしていた。ちな
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