暁 〜小説投稿サイト〜
IS インフィニット・ストラトス〜転生者の想いは復讐とともに…………〜
number-46 infinite stratos and drive ignition
[2/3]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
くらい上っただろうか?
本来なら気圧の差で体が異常をきたすのに、ISのおかげで異変はない。
ただ、今は何も考えずに空に昇っていくだけ――――
◯
織斑一夏は悩んでいた。
夜神鳥麗矢が死ぬという事実を箒や鈴、セシリアたちに言ってしまってもいいのかと。
麗矢は今日、セシリアたちと話していた。
でも、麗矢はそういった話を一切しなかった。断言できる。
理由として、そんなことを言って大騒ぎされたくなかったことと、単純に悲しませたくなかったということなのだろう。
麗矢が言わなかったのに、俺が言っていいのか、と葛藤する。
一夏は教室で教卓に立っている千冬を見ながら考える。
どうしても言わなくてはならないのかと。
――バシン!!
突如として頭に衝撃が走った。
例のごとく、千冬が持っていた出席簿で一夏の頭を叩いたのだ。
千冬はすぐに武力を振りかざすが、それは間違った時。
普段はスボラで――――
――バシン!!
二回目の衝撃が走った。
やはり千冬に叩かれた。
読唇術でも持っているのだろうかと考えてしまう時がしばしば。
顔に出ているらしいが……一夏にはまだ分からないようだ。
これ以上考え込んでまた叩かれない様に、一夏は考える事を止めた。
――――だが、それは何の解決にもなっていない。
広域サーチに引っかかることを願いつつも気持ちは勉学を取る。
結局、見つけることはできなかったが。
◯
「ここが……」
麗矢はたどり着いたところを見て、声が出なかった。
麗矢が向かっていたところは成層圏と言われるところ。
IS、正式名称《インフィニット・ストラトス》の名前に付けられている無限の成層圏にいるのだ。
前は真っ黒。後ろは海の色である青。
ISがあるからこうして呼吸が出来ているが、なければ死ぬだけ。
麗矢は死ぬ前に一度でもいいから来てみたかったところである。
束がなぜこの名をつけたのか。
それはここへきて分かった。
息をするのを忘れるくらい素晴らしい所だ。
できることならずっとここに漂っていたい。
だが、それも叶わぬ夢。
ブースターによる推進力を亡くした。
重力に逆らう力がなくなった今、ただ重力に従って落ちていくだけ。
しかも麗矢は瞬時加速《イグニッション・ブースト》を行った。
当然スピードは格段と速くなる。
空気を切り裂く音を後ろにおいてきて、目前に海が広がる。
――バシャン
小さい音と共に水しぶきが上がった。
小さく宙に舞った水滴は再び海に戻った。
――――そこから、夜神鳥麗矢の姿を見た者はいない。
深い海の底であ
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ