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GGO編ーファントム・バレット編ー
48.バレット・オブ・バレッツ
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の待機エリアに、敗者は一階ホールに転送される。負けても武装のランダムドロップはなし。勝ったとして、その時点で、次の対戦者の試合が終わってればすぐに二回戦がスタート。終わってなければ、それまで待機。各ブロック六十四人だから、五回勝てば決勝進出で本大会の出場権が得られる。ーーこれ以上の説明はしないし、質問も受けない」

「大体わかったよ。ありがとう」

「ありがとうございます」

少女は一瞬だけキリトに視線を向け、すぐに横に向く。

「ーー決勝まで来るのよ。あんたは勝ち抜きなさい。これだけ色々レクチャーさせたんだから、最後のひとつも教えておきたい」

「「最後?」」

「敗北を告げる弾丸の味」

その言葉に、思わず微笑する俺たち。

「ゲームで死ぬのはゴメンだからな......」

「......楽しみだな。しかし、君のほうは大丈夫なのかい?」

少女はフン、と小さく息を吐く。

「予選落ちなんかしたら引退する。今度こそーー」

広いドームに満ちる敵手たちを凝視する瞳が、輝く。

「ーー強い奴らを、全員殺してやる」

少女が放つプレッシャーは、凄まじいものだ。
それは........氷のような戦慄

少女が右手を振ってメニューウインドウを開き、小さなカードを出現させる。

「こうして話すのは今日が最後だろうから、ここで名乗っておくわ。ーーそれが、いつかあなたたちを倒す者の名前」

俺の元にもきた表示に目を落とす。表示された文字はーー【Sinon】

「シノン」

キリトが呟くと、名乗り出す。

「キリトだ。よろしく」

「俺はシュウ。よろしくな」

シノンに手を伸ばすが彼女は、そっぽ向いて俺の手を握りはしない。

「はは....」

とりあえず手を下げ、モニタを確認すると残り時間は五分も残ってる。

(残り五分をどうするかなぁ)

すると俺の体の中の何かが俺に告げる。俺は慌てて振り返りさっき横を通りすぎたプレイヤー目で追う。

........黒色のボロボロなマントを身に纏うプレイヤー

「.......今の感じ」

思わず立ち上がりそのプレイヤーを追う。

あの気配........あの感覚......あの感じ......まさか!?

目で追っていたプレイヤーの姿がいつのまにか俺の前から姿を消していた。

(どこに行きやがった......)

あたりを見渡すが黒いボロマントのプレイヤーは何処にも見当たらない。

「クッソ......」

俺の気のせいならいいんだが..............あのプレイヤーからは..........殺意のような気配を感じた。

突然としてドーム内に大音量でアナウンスが響く。

『大変
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