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GGO編ーファントム・バレット編ー
48.バレット・オブ・バレッツ
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......よかった、君と当たるとしても決勝だね」

「良かった、って、何でです?」

「予選トーナメントの決勝まで行けば、勝ち負けにかかわらず本戦のバトルロイヤルには出られるの。だから、私たち全員が本戦に出場できる可能性はゼロじゃないわけ」




予選の準備のため一階ホールから【B20F】へとエレベーターを使い向かった。

扉が開くとそこは、まるでBFOの時のような気配が俺に降り注ぐ。ここにいるプレイヤーたちは、俺やキリトのようにモンスター相手に戦ってきたわけではない。こいつらは、BFOのように対人と戦ってきたのだ。

「まず、控え室に行こう。あなたたちも、さっき買った戦闘服(ファイティーグ)に装備替えしないと」

プレイヤーたちの合間をぬって行く少女を追う。そこには、素っ気ない鉄のドアが幾つも並んでいた。

少女は、その一つの扉を開け、少女とキリトが入り、俺も入ろうとすると、

「あなたは隣の部屋を使って」

そう言い残し、扉が閉まった。

少し、疑問を抱えながら俺は隣の扉の中へと入り、さっき買った黒色のコートを身に纏い、腰に暗剣《シンゲツ》とファイブセブンをつけて扉から出る。




「ついてこないで」

「で、でも、この後どうすればいいのか.......」

「ついてこないで」

「で、でも、他にこのゲームに詳しい知り合いもいないし.......」

「ついてこないで」

数分後、この有様だ。

やはり、少女はキリトのことを女だと思い込んでいたようで.........まぁ、あとはかくかくしかじかです。

「おい、どうすんだよ.......キリト。お前が正直に話さないから.....」

「俺だって隠してたわけじゃ....」

不意に少女がぴたりと止まり、俺たちも同じく止まると少女が振り向く。藍色の瞳がキリトを睨みつけ、傍のボックス席に腰を下ろす。俺たちも向かい側の席におそるおそる座る。

ドーム中央のホロパネルには、予選開始まで十分を切っていた。

少女は深いため息をつく。

「.......最低限のことだけ説明しておく。その後は本当に敵同士だから」

「あ、ありがとう」

「どうもです」

「勘違いしないで、あなたたちを許したわけじゃない」

(あれ?......いつのまにか俺まで敵視されてる)

「あのカウントダウンがゼロになったら、ここにいるエントリー者は全員、どこかにいる予選一回戦の相手と二人だけのバトルフィールドに自動転送される」

ふむふむ、と二人で合図ちをうつ。

「フィールドは一キロ四方の正方形(スクエア)、地形タイプや天候、時間はランダム。最低五〇〇メートル離れた場所からスタートして、決着したら勝者はこ
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