GGO編ーファントム・バレット編ー
48.バレット・オブ・バレッツ
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れで街がやたらと縦に長いんですね」
「そう。正式名称についてる《SBC》ってのは、《宇宙戦闘巡洋艦(スペース・バトル・クルーザー)》の略なんだって。イベントのエントリーとか、ゲームに関する手続きは全部ここでするんだ」
俺たちはタワー改めブリッジ一階のエントランスを通り抜けた。
内部は、かなり広い円形のホールだった。周囲の壁には大画面のパネルモニタがぐるりと設置され、いろんなイベントが告知されており、その中で一番派手なのは、正面の大モニタに映し出される、《第三回バレット・オブ・バレッツ》のプロモーション映像だ。
俺たちは見とれていると、少女に引っ張られるまま、右奥の一角へと急ぐ。壁際には、縦長の機械が数十台並んでいる。コンビニのATMみたいな形だ。俺とキリトを機械の前へと導き、少女は早口に言った。
「これで大会のエントリーをするの。よくあるタッチパネル式端末だけど、操作のやりかた、大丈夫そう?」
「はい、やってみます」
「たぶん、大丈夫です」
「ん。私も隣でやってるから、解らなかったら訊いて」
モニターに視線を落とし、映し出されるホーム画面には《SBCグロッケン総統府》のメニューを辿り、すぐに第三回バレット・オブ・バレッツ予選エントリーのボタンを見つけ押す。すると、画面に名前や職業などの各種データの入力フォームへと移る。
一番上に驚くべきことが書かれていた。【以下のフォームには、現実世界におけるプレイヤー本人の氏名や住所等を入力してください。空欄や虚偽データでもイベントへの参加は可能ですが、上位入賞プライズを受け取ることはできません】
つまり入力しなければいくら入賞してもアイテムはもらえないってことか........。
でも、俺たちは《死銃》と接触しにきたというのが第一の任務だ。
泣く泣く俺は全フォームを空欄にしたまま、一番下のSUBMITボタンを押した。
エントリーを受け付けた旨の文章と、予選トーナメント一回戦の時間が表示される。日付は今日、時間は.......わずかに三十分後だ。
「終わった?」
隣から不意に聞こえた少女の声を聞き、あちらも無事エントリー完了したようだ。
「ええ、なんとか。.......ほんとに、何から何までありがとうございます。その上、すごい迷惑かけちゃって........」
キリトの謝罪に、少女は小さく微笑む。
「いいよ、バギーで走るの、ちょっと楽しかったし。それより、二人は予選のブロックどこだった?」
「「ええと......」」
もう一度画面を見直す。
「Fブロックですね。Fの37番」
「俺はCブロックの13番です」
「あ......そっか。同時に申し込んだからな、私もFブロックだよ。12番だから
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