暁 〜小説投稿サイト〜
NARUTO 桃風伝小話集
その15
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うちはの家でサスケと喧嘩した後。
私は自来也さんにすがりついて泣き喚いているうちに、いつの間にか眠りこんでしまっていたらしい。
目が覚めたのは次の日で、そしてヒルゼンさんの家でした。
そして、その時私は、サスケがおじいちゃんに保護される事になった事を知りました。

そして、サスケがおじいちゃんに保護されている間、うちはの家は自来也さんが預かる事になり、自来也さんによって封印される事になったらしい。
というか、自来也さんが特殊な結界忍術で封印しちゃったから、簡単には手が出せなくなったし、入れなくなっちゃったらしい。

何してくれてんだ、あの変態仙人。

まあ、それは良い。
ちょっと頭が痛いけど、そうなるように私が手を回したわけだし。

本当に渡したくなかった大事な物はもう、奪われてしまっているに違いないけど。
それを思うと、腸が煮えくり返り、暴れまわりたくなる。

だけど。
この怒りを表せるのは、私じゃない。

私にはそんな資格は無い。
だって、私は、ミコトさんの子供じゃないし、『うちは』でも無いんだもの。

それが出来るのは、『うちは』のサスケだけだ。

そして、今のサスケにこの事を伝えれば、サスケの心をもっと荒ませてしまう。
そうしたら、サスケはもっと変わってしまうんじゃないかって、怖くて仕方ない。


アレからニ週間。

サスケが、私を避けるようになった。

正確には、目を合わせてもらえなくなったが正しいかも知れない。
サスケに嫌われる覚悟は出来てた筈なのに、思ったよりもショックが大きい。
ちょっとやそっとじゃ動じないと自負していた私が、落ち込みを感じている。

だけど、サスケの事を放って置けない。
サスケが気になる。
一人にしておきたくない。

だから、おじいちゃんに頼み込んで、サスケがおじいちゃんの家にいる間、私も泊まらせて貰う事にした。
ずっと一緒に居られる時はサスケと居て、私の方から話しかけている。

何故か一人にしろというわりには、サスケは私の相手をしてくれるけど、でも。
今まで以上にそっけなく突き放されて、今までよりももっともっと私達の仲は険悪に、ぎこちなく、ぎすぎすした物になってしまっている。

それは、仕方が無い。
サスケの気持ちを無視して、一緒に居るのは私の方なんだもの。
だけど、ちょっと辛い。

でも、落ち込んでる時に一人にしていて、良いのかな?
今のサスケは、一人にしていちゃダメだ、って思うのは、間違いなのかな。

分からないけど、何かを何とかしたくて、アカデミーが終わったら、まっすぐおじいちゃんの家に帰って来て、そうして、おじいちゃんの家でずっとぼんやりしているらしいサスケの様子をずっと窺っていた。

邪険にされても、うっ
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