第漆話『平和な一日』
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ミの挨拶に軽く答えて、少し足早にユウが待っている場所へと向かった。
Side辻堂雄介
「お、愛から返信だ……えーと、なになに…」
屋上を後にした俺は学園から少し離れたところで愛を待っていると、さっき送ったメールの返信がきた。文は『すぐ行く』と簡単なものだった。
「しかし、後半の方、半分冗談だったのにしっかり3分以内で返事をする辺り律儀だよなぁ」
そういうところも可愛いからいいけど……でもなんか、こういう風に待ち合わせしてるとカップルみたいで良いなぁ…。
「……なにニヤけた顔してんだよ」
「うわぁ!?あ、愛」
いつのまにか来ていた愛が呆れたように言う。
「ニヤけてねぇよっ」
「いや、気持ち悪いくらいニヤけてた。そのまま、無視して帰ろうかと思ったぐらい」
「そ、そんなにか?」
「ああ」
「「………」」
お互いに何となくこの会話が何となく気恥ずかしくなってしまい数秒間無言が続く。
「…帰るか」
「そうだな…」
その後愛と共に商店街に行き、買い物を済ませて家路についた。
だが結局俺と愛の間に流れる気恥ずかしいとも言いがたい微妙な空気が変わることはなかった。
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