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葛葉
出会い
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くずはがすきだよ」



「るらいさんぼくのことは?」



「あんたキライ」



「なんで!?」



「なきむしだから」



「なんでぇ・・・」



「ほらまたすぅぐそうやってなくんだから。るらいはもっとにいさまみたいにかっこいいひとがすきなんですー」



「わん」



「ん?るらいはくずはもすきだってば。え?にいさまと?う〜ん・・・。くらべられないなぁ・・・。どっちもだいすき」



「るらいさんぼくは!?」



「だからあんたはきらいだって。いまるらいはくずはとはなしてるの〜。じゃましないでよ」



「るらいさぁん・・・」



「くずははおんなのこだからぁ・・・。るらいのいもうとにしてあげるね!るらいはにいさまはいるけどいもうとはいないから!!ね!」



「わん」



「よろしくね、くずは!」




















それはまだ母上が生きていた頃のおはなし。



高彬といつものように遊んでいるときに小さな小さな子犬を見つけて、名前をつけて、家につれて帰って。



それはそんなちいさな葛葉のお話。
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