暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜ニ人目の双剣使い〜
狩りに行こうぜ!B
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火にかけながら回すリョウコウ

「別にダメってことはないと思うが……」

「付け終わったわよ」

「了解、じゃあ行こうぜ」

\上手に焼けましたー/

二十本ばかり睡眠ビンを付与した矢を矢筒に入れたシノンの声に反応し、リョウコウがちょうどいい焼き加減で肉を火から上げた
どこからともなく声が聞こえたがリョウコウはそれをスルーし、肉焼きセットを片付けると立ち上がった

そして、リオレウスの待つ闘技場へと足を踏み入れた

「おいおい……」

「菊岡のやつ……」

「はぁ……」

「綺麗ね……」

そのモンスターを見た瞬間、四者四様の反応が出た
リンとリョウコウ、そしてリクヤの経験者組はため息や菊岡への恨み事を。反対にシノンは見た感想をそのまま漏らした

大きく広げられた力強い翼。開いた口からは微かに焔が漏れる
やがて、リンやリョウコウ、リクヤ、シノンが入ってきたことに気が付くとその金色(・・・)の首をもたげ、咆哮した

「リオレウスじゃないじゃん……」

「リオレイア。それも希少種か……」

「硬いから嫌いなんだよなぁ……」

リオレイア。リオレウスが王だとしたらこちらは女王といったところだろう
基本的に攻撃方法は同じだが、一番注意しなければならないのはリオレウスですら持たないリオレイア特有の技、ムーンサルトだろう
多くのハンターたちを屠ってきたこの技は、その威力もさることながら問題は毒だ
戦闘中、解毒薬を飲む暇などないし放置すれば、ムーンサルトの威力と相まって簡単に命を落とす
しかも今回、持ち物の中に解毒薬はない
まあ、当たらなければ問題はないのだが

「前衛はムーンサルトに注意しろよ。じゃあ、作戦通り頼む」

「アオアシラのときは無様だったから、今度こそ!」

まず、飛び出したのはリクヤ。アオアシラの際の失態を取り戻すべく、誰よりも早く武器を構え突進してくるリオレイア希少種に向かって正面から特攻した
学習力がないのだろうか?

「アオアシラの時の二の舞になる気かよ」

「しょうがないから援護してくるか」

リオレイア希少種の頭に大剣をぶつけ、おもいっきり弾かれたのを見てリョウコウはリオレイア希少種の前に躍り出た

「じゃあ、シノン。援護は頼んだ」

「まかせて」

リンもシノンに一言声をかけるとリョウコウの後に続いた

「硬いな!?」

「一人で突っ込むな!」

「すまんすまん」

リョウコウとリオレイア希少種がぶつかり合う。さすがのリョウコウでもアオアシラの様には吹き飛ばせず、がっちりと組み合った
その隙にリクヤはリオレイア希少種の後ろに回り込む

「閃空剣!」

「っ!」

後ろに回り込んだリクヤが剣を振ると目
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