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ラインの黄金
第二幕その二
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まずばりと彼に言ってみせた。
「実際は」
「それは」
「まあそれは聞かないでおこう」
 あえて、であった。
「それはな」
「そうか」
「しかし。あいつには指輪だけではないのだな」
「そうだ」
 このこともはっきりと言うミーメだった。
「あの帽子もある。あれで姿を隠しそのうえ何にでも変身できるのだ」
「ふむ。では中々難しいかもな」
「わし等はもう終わりだ」
 また嘆くミーメだった。

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