アインクラッド 前編
恐怖の元凶
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いるが、彼らの上げる叫びに返事が返ることはなく、叫びは絶叫に、そして次第に怒号へと移り変わっていく。
「クソッ、クソッ!! 出て来いよ、βテスター!! この卑怯者!!」
「お願い! 助けて!! ……何で!? 何で出てきてくれないの!?」
「俺たちが見捨てられたからだよ!! あいつら、持ってる知識で自分だけ強くなるつもりなんだ!!」
一度燃え上がった怒りの炎は留まるところを知らず、みるみるうちに膨れ上がっていく。
「あ……ああ、あああ……」
四分の一まで上がっていたはずのトウマの手は、この時点でもう地に着いていた。この集団の中で自分だけが孤立しているという不安と恐怖が加速度的に膨張し、トウマを呑み込んでいく。
そして、その恐怖が最大になった瞬間、トウマは全速力で広場から逃げ出した。
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