第11話
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暴力は人を傷付けると言っていたな。川神の目はそんな危ういさが感じ取れる。これが、強すぎる者のサガか)
互いに口を開かぬまま見つめ会う。やがて、川神百代が口を開いた。
「揚羽さん。これが最後の死合になるのは本当か?」
「そうだ。川神の・・・我は、我は財閥を継ぐ職務で多忙になるゆえにな。それに、花嫁修行と結婚式の準備等もあるゆえにな」
九鬼揚羽は戦闘体制を取る。手加減などするつもりはない。最初から全力でぶつかるつもりなのだ。必勝の構えをする。負ける事などありえないと言った感じだ。
「花嫁修行?揚羽さんは、学生を卒業と同時に結婚するのか?」
「いや、暫くは財閥を継ぐ為の職務で忙しいゆえに、結婚はしない。大体、伴侶になる男が修行の旅に出るのでな」
「え?揚羽さんは恋人がいたのか!?初耳だ!」
「そうであろう。我も言ってはおらんかったからな。さて、武人としてはお前の相手をできるのは、これが最後になるだろう」
「!そうか。そうだよな・・・結婚式には呼んでくださいよ」
「ああ。無論だ。我の好敵手(ライバル)である、お前を呼ばぬ理由はないからな」
これから戦うのにも関わらず、普通の少女達が交わす様な雰囲気で会話をする二人。だが、それもつかの間だった。
「ならば派手に散ってもらう!」
川神百代も戦闘体制を取る。同時に互いに感じ取った。
((この戦い、互いの全力の一撃を持って、一瞬で終わる!))
両者が感じ取れたのはまさに、互いの技量がそれだけ高い事の現れだった。
「ふははははは!その殺気、心地良いわ!我が伴侶の殺気に及ばぬがな!」
「私もだよ揚羽さん!揚羽さんの伴侶がどれだけ強いかは知らないが!今の私には揚羽さんの殺気は心地が良いよ!」
互いの維持とプライドが激突する。お互い、これから命のやり取りをすると言うのに心底楽しそうな表情をしている。
お互いがお互いを高い壁と認識して、それを越えるつもりなのだ。
川神鉄心の合図が響く。
「いざ尋常に!始めいぃぃ!!!!」
「いくぞ!!!」
「おう!!!!」
竜虎がぶつかり会う。
後の、武道四天王最強と呼ばれる川神百代と、九鬼財閥の女王と呼ばれる九鬼揚羽の激闘が始まるのであった。
語りsideout
悠斗side
川神院での死合から一夜明け、七浜にある九鬼ビルの自室の扉を開け廊下に出る。 部屋に置いていた荷物は必要最低限な物以外は無かったので、バッグ1つに全て収まった。無論、バッグに入らない物は無い。このバッグは神様からアフターサービスで貰ったバッグだ。このバッグの中には無限に物が入るから非常に便利だ。しかも、必要無いときは俺が神様から貰った能力の無限に物や武
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