第一幕その十二
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たのですよ」
「それでか。それでフライアを」
「そうだったのか」
「弱ってしまえばそれで終わりです」
ローゲはドンナーとフローにも話した。
「神々は滅びますよ」
「ではどうすればいいの?」
フリッカが声をあげた。
「このままでは私達は」
「ローゲよ」
「はい」
「私と共に行くのだ」
こうローゲに告げてきた。何とか立ち上がりながら。
「ニーブルヘイムに行きあの黄金を手に入れるぞ」
「そうですね。そうしなければ話になりませんから」
ローゲもそれに応えて言う。
「では行きましょう。今から」
「うむ、それではな」
「ではヴォータン」
ここでローゲはヴォータンに対して問うのだった。
「乙女達の願いを聞き届けてくれるのですか?」
「フライアを救うのだ」
これがヴォータンの考えだった。
「あの者達のことなぞはな」
「まあそれではです」
ローゲはとりあえずそれを聞き流してそのうえでまたヴォータンに対して言うのだった。
「何処からニーブルヘイムに行きます?ラインからですか?」
「馬鹿を言え」
ラインと聞いて顔を顰めさせた。
「他の道だ。当然な」
「では硫黄の坑道を通りますか」
「そうだ。それで行くぞ」
「では。道を開きます」
ローゲが右手を下に掲げるとそれで。下に異臭のする道ができたのだった。
「それでは。ヴォータンよ」
「夕方には戻る」
こう他の神々に告げるヴォータンだった。
「黄金を手に入れてな」
「ええ。では」
こうしてヴォータンとローゲは硫黄の坑道に入る。そうしてそのうえでアルベリッヒのいるそのニーベルハイムに向かうのだった。
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