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strike witches the witches of stratos
Ep-03
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 しかし、その一方で、整備補給が複雑し、度々物資不足となってもいるので、整備班たちに余計な苦労をかけているのではと、考えて、素直に喜ぶ事も出来なかった。

「ところで少佐、ご用件はなんでしょうか?」

「何、先日の話の続きだ」

「ああ、あの話ですか」

 ポン、と得心したように手を打つ優刀。
 と、その時。

「少佐、ロスマンです。中尉を御連れしました」

「……早いな。入れ」

 先ほどとは一転、心持ち真剣味を帯びたボニンの声に促され、一人の小柄な少女が姿を見せた。
 エディータ・ロスマン。猛者ぞろいと言われているJG52の中でも古参の先任曹長だ。
 更に彼女の後ろから、見慣れぬ少女が現われた。
 歳は優刀と変わらないように見える。だが、整った顔立ちに硝子細工を思わせる瞳と茜色の髪が一際目を引いた。

「ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ中尉、ただいま着任しました」

 少女のきれいなカールスラント式の敬礼に、ボニンも立ち上がって応える。

「よく来たな中尉。ヒスパニア戦役以来か」

「お久しぶりです、少佐。これからお世話になります」

「何、世話をするのは私ではない。"彼"だ」

「へぇ?」

 突然、ボニンに鋭い眼を向けられて、優刀の口から、思わず間抜けな声が出た。
 そんな彼をよそに、彼女は続ける。 

「大尉、紹介する。ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ中尉だ」  

「ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ中尉です。本日付けで、『義勇統合飛行隊』へ着任を命ぜられました。よろしくお願いします」

「あ、ああ。よろしく」

 事態を呑み込めず、差し出された手をただ握り返す。
 とても戦場で居続けている者の物とは思えない程、柔らかく滑らかな手だ。
 思わず、そんな場違いな感想を抱くくらいに、優刀は混乱していた。 

「さて、自己紹介も済んだところで悪いがロスマン、ヴィルケ中尉にこの基地を案内してやってくれ」

「分かりました。中尉、行きましょう」

「では失礼します」

 二人は敬礼すると、連れだって執務室を出て行く。
 優刀は呆然としたまま見送ると、ボニンに向き直った。
 
「……もしかして、彼女が新しく補充されるウィッチですか?」

「ああ、そうだ」

 何とか状況を整理し、平静を取り戻した優刀は、ボニンに尋ねる。
 ウィッチがJG52に補充されるという話は以前からあった。呼ばれた理由もこの話の為だろう。

「しかしなぜ、うちの部隊なんですか? JG52の飛行隊だって欠員が出てるじゃないですか」
 
「まあ、そこに座れ。今から説明する」

 ボニンに促され、来客用のソファに腰を下ろす。
 対面に座った彼女は、一枚の書類を優刀
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