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【完結】剣製の魔法少女戦記
第二章 A's編
第六十一話    『外伝9 はやての日常。そして忍び寄る不安』
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いうのはあらんの?」
「そういうのって…恋愛事…?」
「そうや。シホちゃんならいい人は何人も寄ってくると思うんやけどな。シルビアさんやイリヤさんの影響かもしれへんけどもう完璧に女の子やし…」
「でも、私は元は男だし…男性と付き合うというイメージが全然沸かないんだけど…」
「それじゃ女の子同士ならOKってわけなん…?」
「う、うーん…」

それでシホちゃんは難しい顔をして腕を組み悩み始めた。
そこに念話で、

《はやてちゃん、ナイスなの。シホちゃんの気持ちが聞けるいいチャンスだよ》
《そうだね。すずかはシホの事が好きだしフィアットはお姉様と言ってシホの事を慕っているし》
《そうやったね》

「うーん…男性と女性とどっちと付き合いたいと考えればどっちかといえばやっぱり女性なのかな…?」
「ほーう…そうなんやね」
「ええ。相手が男性だと私は多分気持ち悪いと思うから。付き合えても友達止まりがいいところでしょうしね」
「そんなら…もし女の子で言い寄ってきたらそれに答えるん…?」
「どうだろう? でも、私なんかに言い寄ってくる女の子なんているのかしら…?」
「それ、ホンマに言っとるん…?」
「そうだけど…?」
「これは、強敵やね…」
「…?」

私の言葉にシホちゃんは首を傾げ、なのはちゃんとフェイトちゃんとヴィータは同感だという感じで頷いていた。
これはすずかちゃんとフィアットちゃんがとても苦労しそうや。
ま、それはそれ、これはこれという感じで気持ちを切り替え(そうでもせんと聞いているこっちの身がもたん)という感じで、

「そういえばシホちゃん」
「なに?」
「あんな。あの決戦時に見せてくれた固有結界やけどな」
「あぁ…それがどうしたの?」
「後で士郎に聞いたんやけど、あれって自身の心の世界を表に顕現させるっていうすごい大魔術なんやろ?」
「そうよ」
「それでだけど、あの世界がシホちゃんの心なわけよね? 少し哀しい世界やと第一感想として思ったんやけどシホちゃん的にはどう思っとるん?」
「そうね…。でも、私は自身で言うのもなんだけど変わっていると思ったわ。
以前の固有結界の中には草は生えてなかったし川も流れていなかった…。
でも、それもなのはの家族になれたという事で内面が変化してきていると思うのよ。
だからあの世界は私的にはよくなってきていると思うわ」
「そっか…ならええんわ。いらん事を聞いて悪かったんな」
「いいわよ。気にしないから」

そう言ってシホちゃんは微笑を浮かべる。

「それにエミヤに比べるとどうしても違いはハッキリとするわよ?」
「どんな世界だったん…?」
「そうね…。まず空は灰色の空で覆われて太陽はその姿を隠し、代わりに巨大な歯車がいくつも浮いていて回転して唸りを上
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