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混沌の魔術師と天空の巫女
第4章 天狼島編
悪魔の黒ずみ
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悪魔の黒ずみ(グリモアダーキン)。」


ズドォォォォン!!!


「ぐおああああああ!!!!」

「今のは、加減してやった。」

「くぅ・・・!!」

このままじゃあまずい・・・!!

「闇から光へ・・・!」

「!」

「光竜の咆哮!!」

俺はハデスに向かって光り輝く強力な光線を放った。

「闇同士で無理なら光にする・・・か。甘いぞ。」

ハデスは再び、闇の柱が現れ、右腕に闇を集めてきた。

悪魔の黒ずみ(グリモアダーキン)は聖なる力を滅し、黒く染める。光の魔法は無力だ。
 さらに、貴様に闇の魔力がある限り、光へと変えようが、
 体にそれがある限り、お前は引き寄せられる!!!」

「ぐっ!!」

俺はまた闇の柱まで引き寄せられた。

「白のヴェール!!」

俺は白いオーラを体に纏った。
この魔法は相手の魔法や物理攻撃を防ぐ事ができ、
闇の魔法の場合、その魔法の能力を無効にできる。


ズガァァァァァァン!!!!


「ぐわああああ!!!!」

「無意味な事を。」

やっぱり・・・魔力が強すぎて無理か・・・!!


ズダン!ズドン!ドドドン!


「うわあっ!!」

どこかの壁に激突し、壁が壊れ、棚にぶつかってそこから本が大量に落ちてきた。

「書物庫の方まで飛ばしてしまった。」

ハデスはそう言う。

「(くそ・・・!体が動かん・・・!!)」

「(さっきの悪魔の法律(グリモアロウ)を受けちまったから・・・)」

「(体が・・・痛い・・・!)」

「(クソぉ・・・魔力が無ぇ・・・)」

「(お兄ちゃん・・・!!)」

ナツ達は心の中でそう言っていた。

どうやら、書物庫だったのか・・・。

「ん・・・これは・・・!」

こいつは・・・!!


スタッ、スタッ、スタッ


「生きているな?」

「・・・・・・。」

「光と闇の魔力を持つ混沌の魔術師よ。かつて、“魔法”は闇から生まれた。」

「・・・?」

何だ・・・突然・・・?

「全ての“魔法”は闇から生まれ、やがて日常化となり、
 人々の文化と呼べる時代になった。光の魔法もまた、闇から生まれたのだ。」

「・・・何が言いたい?」

「貴様は・・・真の闇を知らな過ぎるのだ。」

「はん!何言ってんだ。」

「?」

「“魔法”が闇から生まれたかどうかは知らないけど。
 光と闇は2つあってこそ、対立し、存在する。
 闇から生まれたとかあり得ないんだよ!!」

俺はすぐに立ち上がった。

「ライト・スピア!!」

「!」

俺はハデスに向かって、ライト・スピアを
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