第二部:紅魔郷
第十三章『紅霧発生』
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も待ってくれた。やはり知能は子供らしい。
「キミは俺たちを殺して食べるんだよな?」
「そうだよー」(ニッコリと無垢な笑顔で)
「ゴバァハッッ!!」(零が吐血)
「つまり、こいつも食うんだよな」
ビシッとある人物に指を指す。
「え、俺?」
ある人物とは風である。
「???うん」
「実はこいつは・・・・・・」
「こいつは?」
「こいつは・・・・・・・・・・・・・・」
「こいつは?」
息をたっぷり吸い込み宣言した。
「ちょ―――――――――不味い人間だ!!!」
「はぁぁ―――――――――っ!!??おい輝何言ってんだ!!」
突然失礼極まりないことを言う輝に詰め掛けるが、それを予測していたかの如く輝は風の背後を捕り、首根っこを掴みルーミアの前に出せる。
「いい?こいつは腐ったミカンの味しかしないし、食ったら食ったで、後味が最悪だ」
「おい!!いいかげ―――」
ドスゥッ(脇腹パンチ)
「がはぁっ!!」
「え〜〜〜〜〜、だったら赤と白のヒトにするー」
「いやだめだ」
「なんでー??」
「食べ方にもルールがある」
チラリと零にアイコンタクトする。零はすぐに理解し輝に加勢する。
「そうなんだルーミア。実は人間を食べる順番がある」
「え!そうなの!!」
「(やべぇ!カワユイ!!)ああ、俺らを食べるにはまずは腐った人間(風)からと決まっている」
「だ・か・ら!なにかって――――」
ドカァッ(鳩尾パンチ)
「がっ・・・・・・そこ・・・は・・・・・!!」
「だから赤と白のヒトから食えないんだ。わかった?」
「そーなのかー・・・・・・」
見て分かるまで落ち込んでしまったが、難を逃れて輝は安堵した。
まさか一か八かの奇策がここまでうまくいくとは思わなかった。だが犠牲が出たのは痛手だった(風は未だに蹲っている)
「よくこんな策を思いついたわね」
「以外すぎて笑えるぜ」
霊夢達は半場呆れていたが、文句はないようだった。
どんな形にしろ目的地に着く前に余計な体力消耗を使わずにすんだ訳だ。蹲っている風を叩き起こして、霧が発生している所に向かおうとした時。
グゥゥ〜〜
と腹の虫が鳴る音が響き、輝たちはお互いに確認するが誰も鳴っていないらしく、気を取り直して再び出発しようとしたら。
ググゥゥ〜〜〜
また腹の虫が響いた。
また確認するが先ほどと同じ答え。響いた場所を探し、腹の虫の発信源はルーミアだと判明した。
「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」
俯いてお腹を押さえて経っているルーミアの姿を見ていて心が何故か痛んだ一同。
相手は自分たちを殺して食べようとしていたのに、見た目が子供のせいか罪
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