第十三話
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「アッハハハハハッ!!」
「ちょ、笑う事じゃないでしょ魅魔ッ!!」
霊夢が顔を真っ赤にして反論してくるけど……ひぃーひっひっひッ!! 笑けてくるわね。
「ふぅ……誠ならそんな事思わないよ。一緒に住んでいた霊夢が一番分かる事じゃないのかい?」
「………」
私の質問に何も答えない霊夢。ま、霊夢も分かっているんだけどね……。
「……ちょっと人里まで買い物に行ってくるわ」
「そうかい。私は此処でノンビリとかき氷でも食べてるよ。あ、それと夕飯はエビフライがいいね」
「一々注文しない」
霊夢はそう言って人里の方向ではなく霧の湖の方向へと飛んで行った。
「やれやれ……素直じゃないねぇ」
小さくなっていく霊夢に私はそう呟いたのであった。
「と、あれが紅魔館か」
「全く、バカと付き合うのは疲れたぜ」
霧の湖に到着する前に散歩していたルーミアに出会ったが俺の顔を見てすんなりと通してくれた。御礼にパインの飴を上げたが……。
そして霧の湖に着いたらチルノが弾幕勝負を仕掛けてきたが、霧雨が圧勝した。
霧雨はバカと言っていたけどな。そして今は霧の元凶である紅魔館の正門に来ている。
「ところで……あれは寝ているのか?」
「寝てるぜ」
「くぁ〜くぁ〜」
正門のところでは椅子に座ってチャイナドレスぽい服着た女性が寝ている。……しかも鼻提灯付きで寝ている。
……幻想郷の妖怪は寝ている時は鼻提灯なんだろうか?多分門番なんだろうな。
「正面……突破するのか?」
「面倒くさいから飛んで行くぜッ!!」
霧雨はそう言って箒で飛んで行った。ま、俺も行きますか。
「はッ!? ね、寝ていませんよ咲夜さんッ!! 舟を漕いでいただけなんですッ!!」
「………」
その時、門番の女性が起きた。
『………』
……視線があって動けないな。ちなみに今は門を開けようとしている。
「し、侵入者ですねッ!! 紅魔館門番の紅美鈴(ほん めいりん)が相手しますッ!!」
「……そのまま寝ててくれたら良かったんだけど……仕方ないな」
俺は舌を出す。
「『球、球、球……』」
ショートカットで球を二十個を出す。これは弾幕代わりで霊夢と紫さんからは許可を貰っている。
「発射ァッ!!」
俺の言葉と共に球は発射されて紅美鈴に向かった。
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